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食べ物にも“陰”と“陽”がある?東洋医学から学ぶ食養生の知恵

  • コラム

私たちの体は、日々の食事から作られています。何をどのように食べるかは、健康に大きな影響を与えるということは、誰もが何となく感じていることではないでしょうか。

東洋医学では「薬食同源(やくしょくどうげん)」という言葉があり、食事も薬と同じくらい大切なものと考えられています。これは、「病気を治すための薬と、毎日の食べ物は本来同じ源から生まれたもの」という意味です。つまり、**“食べることそのものが治療につながる”**というのが東洋医学の基本的な考え方です。

陰陽で食べ物をとらえる東洋医学の視点

東洋医学では、すべてのものに「陰(いん)」と「陽(よう)」の性質があるとされています。もちろん食べ物にもその性質が宿っており、それぞれが体に与える影響も異なります。

「陰」の食べ物は、体を冷やし、拡散しやすく、軽やかな特徴を持つもの。
「陽」の食べ物は、体を温め、収縮させ、重厚で熱を持ちやすい性質を持ちます。

このバランスが崩れると、冷えやのぼせ、消化不良、精神不安などさまざまな不調を引き起こすことがあるのです。
そのため、体調や体質、季節に応じて陰陽のバランスを取った食事を心がけることがとても大切になります。

どんな特徴で陰陽を見分けるの?

ここでは、日常の食材を陰陽で見分けるための代表的な視点をご紹介します。

育つ方向

地上に向かって伸びる野菜(ナス、トマト、きゅうりなど)は「陰」の性質を持ちます。一方、地中に根を張って育つ野菜(ごぼう、大根、人参など)は「陽」の性質に分類されます。
さらに、地上で横に広がる植物は「陽」、地下で横に広がるものは「陰」となり、植物の伸びる方向が陰陽の手がかりになります。

赤や橙、黄色などの暖色系は「陽」、青や白、紫といった寒色系は「陰」とされます。虹のグラデーションで考えると、赤に近いほど陽、紫に近いほど陰になります。

東洋医学では「五味(ごみ)」と呼ばれる5つの味(苦味、辛味、甘味、塩味、酸味)にも陰陽があります。
一般的に、苦味と塩味は「陽」、**酸味と辛味は「陰」**に分類されます。
甘味は中庸ですが、果物や白砂糖などの甘さは陰性が強く、穀類など自然な甘さは中庸またはやや陽とされます。

食感や性質

軽くて柔らかいものは「陰」、重くて堅いものは「陽」。
冷たさや水分が多いものは陰、熱を持つものや乾燥しているものは陽と判断されます。

米と麦にも陰陽の違いがある?

穀物にも陰陽の性質があります。
たとえば、米は「陽」、麦は「陰」に分類されます。これはそれぞれの性質や体への作用の違いによるものです。米は体を内側から温め、エネルギーをしっかりと補います。一方で麦は体の熱を冷まし、さっぱりとした清涼感を与える働きがあります。

そのため、寒い季節や冷え性の方には米を中心に、暑い季節や体に熱がこもりやすい方には麦も取り入れる、というように、季節や体調に応じて使い分けるのが理想的です。

迷ったときは、身体の声に耳を傾けて

現代では「この食材が体にいい」「この栄養素が効く」など、情報があふれていて迷ってしまうことも多いですよね。
でもそんな時こそ、東洋医学のように「人の体全体を見て、バランスを取る」考え方が大切になってきます。

食べ物を“栄養”としてではなく、“性質”として見る。
それは、自分の体質や状態に合った食べ物を選ぶためのヒントになります。
まずは、「冷えが気になるから陽性の食材を多めにしよう」など、小さな意識から始めてみてください。

南風鍼灸院では、食事のご相談も承っています

当院では、鍼灸治療だけでなく、食事の観点からも体質改善のアドバイスを行っています。
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