腰痛・ぎっくり腰

腰まわりの痛みやトラブルに対する鍼灸施術

腰痛の原因

腰痛の原因は東洋医学的に考察すると、骨をつかさどる腎水の変動と筋をつかさどる肝木の変動が主となります。腎水の変動では腰の中心部が痛く、骨への荷重時の痛みに関係しています。肝木の変動では腰の片側が痛くなり、動作開始時に痛みが出る事が多くあります。腰は「にくづき」に「かなめ」と書くように日常生活の中、身体を支え動かす要となる部で、人間の二足歩行故の宿命的な荷重の負担による障害が多くなります。
腰痛は急性型と慢性型に分けられ、急性型には主にぎっくり腰、急性椎間板ヘルニアがあげられます。慢性型には主に脊柱菅狭窄症、腰椎分離症、腰椎すべり症など脊柱の変形に関するものや、慢性椎間板ヘルニアなどがあげられます。また、変形に関するものは複合関係があります。

ぎっくり腰の原因

ぎっくり腰の原因には椎間板軟骨の骨膜損傷によるもの、腱・靭帯の損傷によるもの、筋膜の損傷によるものの3つの型があります。椎間板軟骨の骨膜損傷によるものの症状は主に、前屈姿勢で体を伸ばせない、背屈できない、背屈痛、立ち上がる時に痛みがあります。腱・靭帯によるものの症状は動作痛で、特に前屈ができません。筋膜の損傷によるものの症状は腫れ、熱感、圧痛の著明な痛みがあります。

坐骨(ざこつ)神経痛の原因

坐骨神経痛は腰仙部の障害で、特に脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアを原因疾患とするものが多く、下肢にかけての痛み・痺れ・麻痺などの神経症状を呈します。症状が下肢後側なら膀胱経、外側なら胆経、前外側なら胃経などで証として腎水、肝木を主とする証が多くなります。
腰痛が酷くなり腰椎から出る下肢に行く神経を圧迫して痺れ症状を呈する場合もあるので、ただ腰が痛いだけだからと腰痛を放置するのはやめましょう。

腰の鍼灸施術方法

腰の施術方法は、まず経絡治療という全身の気の流れを手足のツボを使い調節を行い、患部の腰を側臥位で瀉的・補的散鍼で処理します。ST治療と呼ばれる仙腸関節の調整、うつ伏せで腰に6ヵ所刺鍼した状態で、アキレス腱を中心とした下腿部のコリを全体的に処理します。状態に応じて下腿部のストレッチ、パイオネックスの添付も組み合わせます。

腰痛の施術

腰痛も腰の鍼灸施術方法とほぽ同じで、痛みの具合に応じて、深く刺入したり、臀部を瀉的散鍼でコリを処理します。

腰痛の施術のポイント

  • アキレス腱の処理
  • 仙腸関節の調整
  • 臀部の圧痛点の処理

ぎっくり腰の施術

ぎっくり腰も通常の腰痛施術が基本となり、状況・状態に応じて施術を変化させます。
ぎっくり腰の場合は肝経の中封(内くるぶし付近)というツボがぎっくり腰の特効穴で、鍼を深く刺入、響くようにゆっくり抜き刺しを繰り返します。ここは痛みを伴う場合があります。うつ伏せになれない場合は患部から臀部にかけて瀉的散鍼を側臥位で行います。

ぎっくり腰の施術のポイント

  • 中封の処理
  • 仙腸関節の調整
  • 臀部の圧痛点の処理
  • 崑崙の処理

坐骨神経痛の施術

基本の腰の施術をベースに行います。坐骨神経痛は特に脊柱菅狭窄症、椎間板ヘルニアを原因とするものが多く、下肢にかけての痛み・痺れ・麻痺などの神経症状を呈します。下肢の痺れが出ている元の腰椎の脊際を、棘突起間の処理を行います。臀部から太もも、下腿にかけて瀉的散鍼で緩め、引き締める目的で同じ箇所を補的散鍼で丁寧に補います。

坐骨神経痛の施術のポイント

  • 棘突起間、脊際の処理
  • 臀部の瀉的・補的散鍼
  • 下肢の瀉的・補的散鍼

※特に補的散鍼でしっかり補うことが大事

腰まわりの症状のご自宅でできるセルフケア

腰から下肢にかけて経絡が繋がってるので、腰の変調がある場合は下肢(特に膝裏~アキレス)が硬くなりやすく施術でも重要となってきます。そのため、ふくらはぎやアキレス腱を柔らかくしておくのは非常に重要となります。ご自宅でも下半身のストレッチは大事になってくるので、息を吐きながら行って下さい。
息を吐くと筋肉は緩み、息を止めると筋肉は硬くなります。そのため重い物を持つ時や体を動かす時は息を吐きながら行って下さい。痛めにくくなります。
また、寒い時は特に筋肉が硬くなり、ぎっくり腰になりやすくなります。ぎっくり腰予防のためにお風呂でしっかり温めたり、ホッカイロを肌着の上から貼って冷やさない工夫は重要となってきます。

腰まわりの鍼灸施術の注意点

基本的に散鍼を駆使して施術する当院ですが、腰の施術は他の部位の施術に比べて深く刺す場合が多いです。腰痛の場合の棘突起間に1本、脊際に4本の計5本置鍼して下肢の処理しますが、使用する鍼は1寸1番と非常に短く非常に細い鍼を使用してますので、ご安心下さい。
ぎっくり腰の場合は、まず内くるぶし付近の中封穴を使い深く刺入し、抜き刺ししながら響かせます。他の部位に比べてたら多少痛みを伴う場合がございます。ここは響いた方がより効果はあります。
腰痛の施術では下肢の処理も大事ですので、最低でも膝上まで上がるズボンだと助かります。
膝上まで上がらない場合は当院でガウンを用意しておりますので、着替えて頂きます。

腰まわりのお悩みで鍼灸施術をご検討中の方へ

当院で腰痛、ぎっくり腰、坐骨神経痛などの腰まわりのお悩みでご来院される方も非常に多くおられます。散鍼というマッサージに似た手技を駆使して施術を行うので、気持ちいいと喜びのお声も沢山頂いています。腰痛などの腰まわりのお悩みは鍼灸施術を行って改善して楽になっても、また同じような生活をしていると痛める場合が多くあります。そのためメンテナンスを兼ねて継続して施術することが必要になります。
ご自宅で出来るセルフケアもお伝えするので、南風鍼灸院で腰痛施術してみませんか?

腰痛・ぎっくり腰のよくある質問

Q

ヘルニアと診断されましたが鍼灸治療などで改善されますか?

A

ヘルニアも鍼灸治療可能です。鍼灸で症状緩和します。

Q

腰痛の再発が怖いです。セルフケアの方法などは教えていただけますか?

A

腰からアキレス腱にかけてツボの流れが同じなのでふくらはぎを柔らかくしておくだけでも、腰痛予防に有効です。

Q

ぎっくり腰になった時は温めるのと冷やすのどちらが良いですか?

A

ぎっくり腰は急性の腰痛のため冷やした方がいいです。慢性的な症状は温めます。急性症状も熱感が無くなれば温めてもアリです。

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