鍼灸治療に注目!季節の変わり目に乱れた自律神経を整える方法は?
- コラム
✓季節の変わり目に体調がすぐれない
✓体がだるい感じがする
✓睡眠不足がつらい
この記事はこのような悩みのある方に向けて書いています。
こんにちは、
南風鍼灸院 院長の岩永です。
季節の変わり目には、頭痛や睡眠不足、倦怠感などの不調は、自律神経のバランスが乱れていることが原因の場合があります。
乱れた自律神経を整えるために、病院で薬を服用して症状の緩和を目指しているものの、副作用が気になるという方も多くいらっしゃいます。
そこで、自然治療力を高めて治療する東洋医学の「鍼灸治療」が注目を集めるようになりました。
本記事では、季節の変わり目に乱れがちな自律神経を整える「鍼灸治療」の効果や具体的な施術方法について解説していきます。
「秋の体調不良を解消したい」とお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでください。
【筆者プロフィール】
院長 岩永 将弥 取得免許:国家資格 はり師免許 / きゅう師免許
役職:福岡県 鍼灸マッサージ師会理事 等
5年間、高知県で鍼灸師として修行。2013年3月 福岡市で南風(まぜ)鍼灸院を開院。
開院より11年、毎月 200名の方に施術頂ける鍼灸院になりました!
「来た時よりも笑顔に」をテーマに、来院された方が心身ともに元気になって頂きたいとの強い思いで施術しています。
目次
自律神経が乱れる原因と症状
秋から冬にかけての季節の変わり目は、気温の変動が激しく、体がその変化に順応しづらい状態に陥りやすくなります。
体の体調管理には、自律神経の「交感神経」と「副交感神経」のバランスがとても重要です。
自律神経が乱れる原因
これらの自律神経のバランスが乱れる原因には、以下が挙げられます。
- 職場や生活環境の変化に伴うストレス
- 気温・湿度の急激な変化
- 日常生活での強いストレス
自律神経が乱れると、体調不良が悪化します。
自律神経の乱れによる症状
自律神経が乱れると、心身のバランスが崩れ、さまざまな症状が現れます。
主な症状には、以下が挙げられます。
- 倦怠感や疲労感
交感神経が過度に活発になると、常に緊張状態が続き、体がリラックスできなくなります。 - 不眠症
交感神経が優位になると、夜にうまくリラックスできず、不眠症の原因になります。 - 頭痛やめまい
自律神経がうまく働かないと血流が悪くなり、結果として頭痛やめまいが引き起こされることがあります。 - 消化不良や便秘
副交感神経が抑制されると、消化器系の働きが低下し、便秘や胃の不快感が生じやすくなります。
これらの症状は生活の質を大きく下げる要因となるため、症状緩和に向けて治療することが重要です。
自律神経の乱れを整える治療法
自律神経を整える治療法には、西洋医学と東洋医学のアプローチがあります。
西洋医学の治療法
西洋医学では、一般的な病院での治療になりますが、主に薬物療法が用いられます。
抗不安薬や抗うつ薬、自律神経調整薬などが処方され、症状の緩和を目指します。
ただし、これらの薬の服用には、依存性や副作用が気になるという方も多くいるのが現状です。
東洋医学の治療法
一方、東洋医学では、鍼灸治療や漢方薬、気功などを用いて、体本来の自然治癒力を高めて治療します。
鍼灸治療では、鍼と灸を用いてツボを刺激し、体全体の気の流れ(経絡)を整えることで、乱れた自律神経のバランスを調整します。
また、漢方薬は患者の体質や症状に応じて処方され、体内から調和を整える効果が期待されます。
東洋医学は、体本来の自然治癒力を高めることに重きを置き、副作用の心配がほとんどないのが特徴です。
ただし、症状や体質によって、効果の感じ方には個人差がある点は留意が必要です。
自律神経を整える鍼灸治療
当院では、東洋医学の鍼灸治療を用いて、自律神経のバランスを整えます。
鍼灸治療の主な効果には、以下が挙げられます。
- 血行促進
血流が促進され、体内の隅々まで酸素や栄養が届き、不純な物質を排出する効果が期待できます。
また、血行促進は筋肉の緊張を緩和し、リラクゼーション効果が得られるため、ストレス解消にもつながります。 - リラクゼーション効果
鍼灸治療は副交感神経を優位にし、心身共にリラックスさせる効果が期待できます。
特定のツボを刺激すると、ストレスや不安感を軽減し、睡眠の質を向上させます。 - 痛みや炎症の緩和
肩こり・腰痛・関節の痛みなどを緩和し、炎症を抑える効果が期待できます。
これらの痛みは体にストレスを与えて自律神経を刺激するため、症状緩和に必要な治療です。
鍼灸治療の効果は、自律神経のバランスを整えて、季節の変わり目に生じる体調不良を緩和する重要な役割を果たします。
具体的な鍼灸の施術内容
当院では、痛みやダウンタイムがほとんどない「散鍼(さんしん)」という特殊な手技を採用しており、鍼治療が初めての方にも安心して施術を受けて頂けます。
施術は、主に以下の流れで行います。
① 問診・触診・脈診により、症状や気の流れの状態を把握します。
② 症状や状態に合わせて、施術の内容を決定します。
③ 決定した施術内容に基づき、鍼灸治療を行います。
自律神経の乱れに対する鍼灸治療では、以下のツボを中心に施術していきます。
- 百会(ひゃくえ):頭頂部に位置するツボで、心身のリラックスや自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
- 足三里(あしさんり):膝の下にあるツボで、胃腸の調子を整え、全身のエネルギーバランスを整える効果が期待できます。
- 神門(しんもん):手首にあるツボで、心の落ち着きを取り戻し、ストレス緩和に役立ちます。
- 完骨(かんこつ):耳の後ろにあるツボで、自律神経を乱れさせる三半規管の不調に効果が期待できます。
これらのツボを適切に刺激することで、体全体の気の流れが整い、自律神経のバランスを調整していきます。
自律神経の乱れによる不調が悪化すると、治療に時間を要するため、症状が軽度なうちに治療を始めるのがおすすめです。
自律神経を整えるセルフケア
鍼灸治療と合わせて、日常生活でも自律神経を整えるための工夫が大切です。
簡単に始められるセルフケアの方法を紹介します。
【自律神経を整えるセルフケア】
- 規則正しい生活リズムの維持
毎日、同じ時間に就寝・起床したり、栄養バランスの良い食事をとったりすることはとても有効です。
自律神経のバランスは、規則正しい生活リズムによって安定するため、最も重要なセルフケアの取り組みです。 - 温活
体を温めることは副交感神経を優位にして、自律神経を整えるために有効です。
ぬるめのお湯(38~40℃)にゆったり浸かる入浴が特におすすめです。
また、冷たい料理や飲み物を避けて、陽性の食材である「にんじん、大根、ゴボウなどの根菜類」を取り入れてみてください。 - 適度な運動
ウォーキングやヨガなどの適度な運動は、自律神経のバランスを整えるのに効果的です。
1日10分からでも、無理なく継続できる運動を取り入れてみましょう。 - セルフマッサージ
当院で施術しているツボを指で軽くマッサージすることで、リラックス効果が期待できます。
普段の生活に取り入れやすいセルフケアなので、お風呂に入浴している際などに試してみてください。 - リラクゼーション時間
音楽やアロマなどを取り入れて、日常生活の中にリラクゼーション時間を取り入れることはとても有効です。
自律神経の乱れは強いストレスと密接に関係しているため、少しでもリラックスする時間を取り入れてみてください。
これらのセルフケアを少しずつ取り入れて、自律神経を整えて不調の緩和を目指して行くのもおすすめです。
いきなり、すべて実践するより、少しずつ取り入れて継続することを大切にしてみてください。
季節の変わり目に鍼灸治療で体調管理
季節の変わり目は、自律神経が乱れやすく、体調不良を引き起こしやすい時期です。
鍼灸治療では、血行促進やリラックス効果による自然療法で、自律神経の乱れを整える効果が期待できます。
当院では、痛みや副作用がほとんどない「散鍼(さんしん)」という特殊な手技を用いており、鍼治療が初めての方にも安心して施術を受けていただけます。
「来た時より元気になった」と言っていただけるように、誠心誠意の施術を心がけております。
季節の変わり目に体調がすぐれない方は、お気軽に当院へご相談ください。
【問い合わせはコチラをタップ】
南風鍼灸院 院長 岩永将弥