【梅雨の低気圧不調】つらい頭痛・倦怠感を解消する鍼灸治療とは?
- コラム
- 雨の日に頭痛がひどくなる
- 低気圧で体がだるい
- 梅雨の体調不良を改善したい
この記事は、このような悩みを抱えている方に向けて書いています。
こんにちは。
南風鍼灸院 院長の岩永です。
梅雨の季節に入ると、頭痛や倦怠感に悩まされる方が増えてきます。
例えば、以下のような症状に心当たりがありませんか?
- 雨が降る前や降っている日は頭が痛くなる
- 頭がぼーっとして集中できない
- 倦怠感やめまい、むくみを感じる
- 気分の浮き沈みが大きくなる など
これらの症状が当てはまる方は、低気圧不調かもしれません。
低気圧不調とは、特定の病気ではなく、低気圧が近づくと体内のバランスが乱れて体調を崩してしまう症状を指します。
日本人の3人に1人が低気圧不調を経験したことがあるとのアンケート結果もあり、多くの日本人を悩ませています(引用元:小林製薬HP)。
そんな低気圧不調を解消するために、『東洋医学の鍼灸治療』が注目を集めていることをご存知ですか?
本コラムでは、
- 低気圧不調とは?
- 低気圧不調に効果のある鍼灸治療
- 具体的な施術内容
- 自宅でできるセルフケア方法
について詳しく説明していきます。
「梅雨時の頭痛や倦怠感を軽減したい」とお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
【筆者プロフィール】
院長 岩永 将弥 取得免許:国家資格 はり師免許 / きゅう師免許
役職:福岡県 鍼灸マッサージ師会理事 等
5年間、高知県で鍼灸師として修行。2013年3月 福岡市で南風(まぜ)鍼灸院を開院。
開院より11年、毎月 200名の方に施術頂ける鍼灸院になりました!
「来た時よりも笑顔に」をテーマに、来院された方が心身ともに元気になって頂きたいとの強い思いで施術しています。
目次
低気圧不調とは?
低気圧不調とは、気象病や天気痛などと呼ばれ、気圧変化によって体調不良を引き起こす症状を指します。
主な症状
低気圧不調には、主に以下の症状が挙げられます。
- 頭痛
- 倦怠感
- むくみ
- めまい
- 気分の落ち込み など
主な原因
低気圧不調の原因は気圧が低くなることによる「血管の拡張」や「自律神経の乱れ」が、頭痛や倦怠感などの症状を引き起こすと考えられています。
- 血管の拡張
気圧の低下により、脳の血管が拡張して周囲の組織を圧迫するため、痛みを感じる物質が放出されて頭痛を引き起こします。
さらに、放出された痛み物質が血管を拡張させて痛み物質を放出するという悪循環に陥り、脈打つような強い痛みが生じると考えられています。 - 自律神経の乱れ
気圧が低下すると、耳の奥にある内耳(ないじ)のセンサーのような役割に影響が出て、自律神経のバランスが乱れます。
自律神経のバランスの乱れは、頭痛、めまい、倦怠感、不眠症、気分の落ち込みなど様々な不調を引き起こす原因のひとつです。
最近では、このような低気圧不調を軽減できる「鍼灸治療」が注目を集めるようになりました。
次に、『低気圧不調に効果的な鍼灸治療』について解説していきます。
低気圧不調を軽減させる鍼灸治療
鍼灸治療は、東洋医学の一つで、鍼と灸を用いて体内の気の流れ(経絡:けいらく)を整えることにより、身体本来の自然治癒力を高めて様々な疾患を解消する治療法です。
当院では、散鍼(さんしん)と呼ばれる特殊な施術方法を採用しており、片手に鍼を持ち、もう片方の手でマッサージのような手技で施術を行います。
散鍼は痛みやダウンタイムが少ない特徴から、鍼治療が初めてという方にも安心して施術を受けて頂けます。
私は、この散鍼の手技を高知県の師匠の下で、5年間の修業を経て体得しており、日本全国でも施術できる鍼灸院は限られています。
【散鍼治療の様子】
鍼灸治療の主な効果
鍼灸治療では、低気圧不調に対して以下のような効果が期待できます。
- 血行促進
血行を促進する効果があり、頭痛の要因となる脳の血管の拡大を軽減させて症状を緩和させる効果が期待できます。 - 自律神経のバランスを整える
自律神経のバランスを整える効果が期待でき、頭痛やめまいなどの症状を緩和させます。
さらに、体内のリズムを整えて、睡眠の質を改善する効果が期待できます。 - リラクゼーション効果
リラクゼーション効果が期待でき、湿度や気圧の変化によるストレスを軽減します。
特に、梅雨時の疲れや倦怠感を感じる方におすすめです。
次に、当院での具体的な施術の流れを解説します。
鍼灸治療の具体的な施術
当院では以下の手順を中心に施術を行います。
施術の流れ
1.問診・脈診・触診を行い、身体の状態や気の流れ(経絡)を把握する
2.身体の状態から施術内容を決定する
3.決定した内容を基に、鍼灸の施術を行う
鍼灸治療では、身体全体の気の流れ(経絡)を整えるために、特定のツボを施術します。
低気圧不調に効果的なツボ
低気圧症による頭痛や自律神経の乱れに効果的なツボの位置と期待できる効果について解説します。
- 百会(ひゃくえ)
位置: 頭の頂点、両耳の先端を結んだ線と顔の正中線が交わる点
効果: 頭痛、めまい、ストレス緩和、精神の安定
- 風池(ふうち)
位置: 首の後ろ、頭の付け根部分で、髪の生え際のくぼみの部位
効果: 頭痛、めまい、肩こり、疲労回復 - 内関(ないかん)
位置: 手首の内側、手首のしわから指三本分上の部位
効果: めまい、吐き気、不安の解消、心のリラックス
- 合谷(ごうこく)
位置: 手の甲側、親指と人差し指の間の骨が交わる部分の少し上のくぼみの部位
効果: 頭痛、肩こり、ストレス緩和、血行促進
- 足三里(あしさんり)
位置: 膝の外側、膝のお皿の下から指四本分下がった部位
効果: 倦怠感、消化不良、免疫力向上、疲労回復
これらのツボを中心に、個々の状態に合わせて施術を行い、症状の改善を図ります。
自宅でできるセルフケア
鍼灸治療と併用することで、低気圧不調の改善効果を高めるセルフケアについて解説します。
- ツボ押しマッサージ
鍼灸治療で施術するツボと同じ部位を軽く押しながら円を描くようにマッサージすることで、気の流れを整える効果が期待できます。
自宅で手軽に行えるため、一日5~10分ほど試してみるのがおすすめです。 - 生活習慣の改善
生活習慣の乱れは、自律神経のバランスを崩す大きな要因です。
これを防ぐために、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、規則正しい生活リズムを心がけることが大切です。
また、食事では、冷たい飲み物や食べ物を控え、温かい料理を食べるのもおすすめです。 - ぬるめのお湯に入浴する
ぬるめ(38~40℃)のお湯にゆっくり入浴することで、血行促進・基礎体温の上昇・自律神経の調整に効果が期待できます。
熱すぎるお湯に入浴すると交感神経を刺激されて興奮状態になり、睡眠の質を下げるなど逆効果になるため注意が必要です。
入浴時間は、15~20分程度が適切とされており、短すぎると十分な効果が得られず、長すぎると体力を消耗してしまうため、適度に入浴するようにしてください。 - リラックス習慣の導入
普段の仕事や生活のストレスに加えて、梅雨時は低気圧や湿度が高くなり、さらに心身へのストレス要因が増加します。
高いストレスにさらされると、頭痛や倦怠感などの症状が現れやすくなるため、定期的なリラックス習慣を取り入れるのがおすすめです。
東洋医学の観点からは、呼吸法などを取り入れたヨガや瞑想などが一般的ですが、音楽を聴いたり、適度な運動をしたりするなど好みに合わせて心身をリラックスさせてみてください。
まとめ:低気圧不調の改善に効果的な鍼灸治療
梅雨の季節に悩まされる低気圧不調は、多くの人々が経験しており、生活の質を低下させる要因です。
この低気圧不調による頭痛や倦怠感、気分の落ち込みなどを緩和する治療法を探している方もいるのではないでしょうか。
そんな低気圧不調の改善に効果が期待できる治療法が「東洋医学の鍼灸治療」です。
鍼灸治療は、血行促進や自律神経のバランスを整える効果が期待でき、多くの方から注目を集めるようになりました。
当院では、痛みやダウンタイムが少ない散鍼(さんしん)を用いた施術を行っており、鍼治療が初めての方でも安心して施術を受けていただけます。
「来た時よりも元気になったよ」と感じていただけるように、誠心誠意の対応を心がけております。
「梅雨の体調不良がつらい」とお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください【お問い合わせはコチラ】。
南風鍼灸院 院長 岩永将弥