夏バテ予防に鍼灸治療?酷暑を乗り切るための体づくりにおすすめ!
- コラム
こんにちは。
福岡市の南風鍼灸院院長の岩永です。
6月末、九州北部地方でも、観測史上最も早い「梅雨明け」とのことで、本格的な夏の到来を肌で感じる毎日です。
これからの季節、多くの方が懸念されるのが「夏バテ」ではないでしょうか。
「夏はだるくてやる気が出ない」「食欲がなくなってしまう」そんなお悩みを抱えていませんか?
実は、夏バテは本格的な暑さが始まる前の「今」から対策するのがおすすめです。
最近では、有効な夏バテ対策として、近年「鍼灸治療」が注目されるようになりました。
本記事では、夏バテ対策に鍼灸治療がおすすめの理由と具体的な施術内容について、東洋医学の視点から解説していきます。
つらい夏を乗り切るためのヒントとして、ぜひ最後までお読みください。
【筆者プロフィール】
院長 岩永 将弥 取得免許:国家資格 はり師免許 / きゅう師免許
役職:福岡県 鍼灸マッサージ師会理事 等
5年間、高知県で鍼灸師として修行。2013年3月 福岡市で南風(まぜ)鍼灸院を開院。
開院より11年、毎月 200名の方に施術頂ける鍼灸院になりました!
「来た時よりも笑顔に」をテーマに、来院された方が心身ともに元気になって頂きたいとの強い思いで施術しています。
目次
夏バテの主な原因

夏バテは、医学的には「夏季疲労症候群」とも呼ばれ、特定の病気を指すわけではありません。
高温多湿な環境に体が適応しようとする過程で、自律神経のバランスが崩れ、体に様々な不調が現れる状態のことを言います。
主な症状としては、
- 全身の倦怠感、疲労感
- 食欲不振、胃もたれ、消化不良
- 不眠、寝つきが悪い、夜中に目が覚める
- めまい、立ちくらみ
- 頭痛、頭が重い
- 無気力、集中力の低下
などが挙げられます。
これらの不調を感じて、夏の楽しい季節を憂鬱に過ごす人が多くいます。
そんな悩みのある方に、ぜひ試していただきたいのが「夏バテ対策の鍼灸治療」です。
夏バテ対策に鍼灸治療が選ばれる理由
夏バテの症状に対して、鍼灸治療が注目される理由には、
- 自律神経のバランス調整
- 消化機能の改善
- 気と潤いの強化
など、鍼灸の効果が期待できるので、体の不調を根本的に解消していきます。
【理由1】自律神経の乱れを整える
夏は屋外の猛暑と冷房の効いた室内の温度差により、体温調節などを司る自律神経が過剰に働き、バランスが崩れやすくなります。
自律神経の乱れは、
- 不眠
- 疲労の蓄積・回復の送れ
- 内臓機能の低下
などといった夏バテの典型的な症状を引き起こします。
鍼灸治療では、ツボへの刺激を通じて自律神経のバランスを整え、心身をリラックスさせることで睡眠の質を高め、不調を緩和していきます。
【理由2】弱った消化機能を回復させる
冷たい飲食物の摂りすぎや冷房のかけ過ぎは、胃腸を冷やして消化機能を低下させるため、夏バテの大きな原因の一つです。
東洋医学では、この状態を消化吸収を担う「脾(ひ)」の機能が弱っていると捉え、鍼灸治療により血行を促進して「脾」の働きを活性化させます。
消化機能が回復することで、栄養をしっかり吸収できる体に整え、夏を乗り切る体力の土台を再構築になります。
【理由3】東洋医学的な「気」と「潤い」を補う
東洋医学では、夏バテを生命エネルギーである「気」と、体の潤いである「水」が汗と共に消耗した状態と捉え、これらが不足すると倦怠感や無気力、のどの乾きなどの症状を引き起こします。
鍼灸治療では、体全体の気の流れを整え、潤いを効率よく生成・保持できるように導くことで、夏バテしにくいバランスの取れた体を目指します。
具体的な施術内容
当院では具体的に以下の流れで施術を行います。
- ヒアリング、触診、脈診により体の状態を把握する
- 把握した体の状態に合わせて施術内容を決定する
- 決定した施術内容を下に、施術を行う
当院の鍼治療は、痛みやダウンタイムがほとんどない「散鍼」という特殊な手技を採用しており、鍼治療が初めての方にも安心して施術を受けていただけます。
散鍼は、片手に鍼を持ち、もう片方の手でマッサージのような施術を行い、体全体の気の流れを整えていきます。
▼施術の様子▼
実際に、施術を受けている方からも「痛みを感じない」「すっきりした」と言った喜びの声をたくさんいただいています。
この散鍼は、高知県の師匠のもとで、5年間の修業を経て体得した技で、日本全国でも施術できる鍼灸院は限られているので、ぜひ一度お試しください。
また、夏バテに効果的なツボを抜粋して紹介します。
【夏バテによく使われる代表的なツボ】
-
足三里(あしさんり)
膝のお皿のすぐ下、外側のくぼみから指4本分下にある部位。胃腸の調子を整え、体力や気力を高める「万能のツボ」と呼ばれる。

-
合谷(ごうこく)
手の親指と人差し指の骨が交わる付け根の部分にある部位。
自律神経の調整や、頭痛・歯痛など顔周りの症状にも効果が期待できる。

-
三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの最も高いところから、指4本分上にある部位。
冷えの改善やホルモンバランスの調整、疲労回復に役立つ。

-
百会(ひゃくえ)
頭のてっぺん、両耳を結んだ線と顔の中心線が交わる場所にある部位。自律神経を整え、頭痛やめまい、不眠などの改善に効果的。

これらのツボに、髪の毛ほどの細さの鍼でごく浅く刺激を与えたり、もぐさを使ったお灸でじんわりと温めたりすることで、気血の巡りを整えていきます。
施術の際には、夏バテ対策の効果を長持ちさせるためのアドバイス(養生指導)もさせていただけますので、お気軽にご質問ください。
まとめ:本格的な夏が来る前に、鍼灸で「夏バテ対策」を
夏バテは、つらくなってから対処するよりも、不調のサインが出始める「今」、予防的にケアを始めることが大切です。
鍼灸治療は、弱った自律神経や消化機能を整え、消耗したエネルギーを補うことで、体が本来持っている自然治癒力を向上させて、不調を解消していきます。
当院では痛みやダウンタイムがほとんどない「散鍼」を採用しており、鍼治療が初めての方にも安心して施術を受けて頂けます。
「来たときより元気になった」と言っていただけるように、誠心誠意の対応を心がけておりますので、お気軽にお問い合わせください。

南風鍼灸院 院長 岩永将弥
【LINE】でかんたん予約もできます。

X と INSTAGRAMで、健康や南風鍼灸院の営業情報などを発信していますので、ぜひフォローしてください。






