逆子のお灸と過ごし方|福岡・博多の南風鍼灸院が行う逆子ケアと日々できること
- お知らせ
こんにちは。南風鍼灸院 院長の岩永です。
逆子と診断されると、「赤ちゃんは戻るのかな」「何かできることはある?」と不安になる方も多いでしょう。
前回のコラムでは、逆子の基本的な考え方と、お灸という選択肢についてご紹介しました。今回は、当院で行っている逆子ケアの内容と、ご自宅で無理なく取り入れられる過ごし方についてお伝えします。
【筆者プロフィール】
院長 岩永 将弥 取得免許:国家資格 はり師免許 / きゅう師免許
役職:福岡県 鍼灸マッサージ師会理事 等
5年間、高知県で鍼灸師として修行。2013年3月 福岡市で南風(まぜ)鍼灸院を開院。
開院より12年、毎月 200名以上の方に施術頂ける鍼灸院になりました!
「来た時よりも笑顔に」をテーマに、来院された方が心身ともに元気になって頂きたいとの強い思いで施術しています。
目次
東洋医学から考える逆子
東洋医学では、体の状態を「陰(いん)」と「陽(よう)」のバランスで考えます。
- 陰:冷やす・緩める性質
- 陽:温める・引き締める性質
このバランスが整っていることが、体にとって心地よい状態とされています。
例えば、東洋医学では、甘い物や冷たい飲み物を摂り過ぎると体が「陰」に傾きやすくなり、お腹まわりが緩みやすくなると考えられています。その結果、赤ちゃんが動きやすい環境になることが逆子の一因になるという考え方があります。
ただし、逆子になる原因は一つではありません。羊水量や胎盤の位置、赤ちゃん自身の向きなど、さまざまな要因が関係するとされています。
決して「自分のせい」と責める必要はありません。
当院では、「お母さんの体を整え、赤ちゃんが過ごしやすい環境づくりをお手伝いする」という考えで逆子ケアを行っています。
南風鍼灸院の逆子施術
当院では、お灸とやさしい鍼を組み合わせ、一人ひとりのお体の状態に合わせて施術します。
① 至陰・三陰交へのお灸
逆子ケアでは、古くから用いられてきた二つのツボを中心にお灸を行います。
- 至陰(しいん)は足の小指の外側にあるツボで、逆子のお灸としてよく知られています。
- 三陰交(さんいんこう)は内くるぶしの上にあり、東洋医学では婦人科系と深く関わる大切なツボと考えられています。
お灸によって下半身をやさしく温め、全身のバランスを整えていきます。
② 刺さないほどやさしい鍼
お灸とあわせて「散鍼(さんしん)」という鍼施術を行います。
皮膚に軽く触れる程度の刺激で、お体全体の緊張を和らげることを目的としています。
「鍼は痛そう」というイメージをお持ちの方も多いですが、妊娠中でも安心して受けられるよう、刺激の少ない施術を心掛けています。
逆子のお灸は早めの相談がおすすめ
逆子と診断されたら、できるだけ早めにご相談いただくことをおすすめしています。
妊娠週数が進むにつれて赤ちゃんが大きくなり、お腹の中で動けるスペースが少なくなるためです。
一方で、お灸や鍼を行っても赤ちゃんが回らない場合もあります。例えば、へその緒の巻き付きや赤ちゃんの向きなど、物理的な理由が関係しているケースもあります。
そのため、当院では「必ず逆子が治る」とお伝えすることはありません。
お灸は赤ちゃんを無理に動かすものではなく、お母さんの体を整え、赤ちゃんが過ごしやすい環境づくりを目指すケアとして考えています。
逆子と言われたら意識したい3つのこと
施術とあわせて、毎日の生活で取り入れやすいポイントをご紹介します。
① 体を温める食事を意識する
食べ物にも「陰」と「陽」があります。陰性の食品は、体を冷やし、緩める方向に働きます。果物、夏野菜(トマト・なす・きゅうりなど)、甘い物、冷たい飲み物がこれにあたります。
一方、陽性の食品は、体を温め、引き締める方向に働きます。根菜類(ゴボウ、レンコン、人参、大根など)がその代表です。
逆子と言われたら、陰性の食品を摂り過ぎないように気をつけて、根菜類などの陽性の食品を意識して、煮物や味噌汁に根菜を取り入れてみてください。
反対に、甘い物や冷たい飲み物は摂り過ぎないよう少し意識する程度で十分です。
無理な食事制限ではなく、できる範囲で続けることが大切です。
② 下半身を冷やさない
「冷え」は多くの不調のもとだと考えます。妊娠中は特に、下半身を冷やさないことが大切です。
- 湯船にゆっくり浸かる
- 足首やお腹を冷やさない服装を心掛ける
- 白湯や温かい飲み物を選ぶ
こうした小さな積み重ねが、お母さん自身のリラックスにもつながります。
③ 長時間同じ姿勢を避ける
長時間の車移動やデスクワークなどで同じ姿勢が続くと、体がこわばりやすくなります。
移動が必要な場合は、適度に休憩を取り、軽く体を動かしてリフレッシュしましょう。
一番大切なのは、お母さんが安心して過ごすこと
逆子と聞くと、不安や焦りでいっぱいになる方も少なくありません。
しかし、逆子はお母さんが悪いから起こるものではありません。赤ちゃんはお腹の中で、自分のタイミングを見ながら成長しています。お母さんが穏やかでいてくれることが、赤ちゃんにとっていちばんの安心です。
私たちは、その環境づくりをお手伝いする存在でありたいと考えています。逆子のことでお悩みの際は、一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。あなたと赤ちゃんのペースに寄り添いながら、無理のないケアをご提案いたします。
南風鍼灸院 院長 岩永将弥
▼逆子の基本的な考え方やお灸という選択肢については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
※お灸や鍼による効果には個人差があり、施術の成果を保証するものではありません。また、当院での施術は医療機関での診療に代わるものではありません。逆子体操などの指示を受けている場合は、必ず主治医の指示を優先してください。妊娠中に施術をご希望の際は、事前にかかりつけの産婦人科へご相談・ご報告のうえご来院ください。
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