【春バテ対策に鍼灸治療】季節の変わり目になる体調不調を解消へ!
- コラム
- 春先の寒暖差で体調がすぐれない
- 季節の変わり目でよく眠れない
- 最近疲れやすくなった
このコラムはこのような悩みを持っている人に向けて書いています。
こんにちは。南風鍼灸院 院長の岩永です。
3月に入り、寒暖差が激しくて体調を崩していることはありませんか?
その症状は、『春バテ』かもしれません。
夏バテは聞いたことあるけど、『春バテ』という言葉はあまりなじみがない方もいるかもしれません。
『春バテ』とは、春の季節の変わり目に、多くの人が経験する体調不良(頭痛・めまい・倦怠感など)を指します。
最近ではメディアでも取り上げられるようになりました。
そんな春バテ対策に、『鍼灸治療』がいま注目を集めています。
- このコラムでは、
- 春バテとは? 症状と原因
- 春バテに効果のある鍼灸治療とは?
- 具体的な施術内容
- 日常生活での春バテ対策
について詳しく解説していきます。
『春先の寒暖差でも体調を整えたい方』は、ぜひ最後まで読んでください。
【筆者プロフィール】
院長 岩永 将弥 取得免許:国家資格 はり師免許 / きゅう師免許
役職:福岡県 鍼灸マッサージ師会理事 等
5年間、高知県で鍼灸師として修行。2013年3月 福岡市で南風(まぜ)鍼灸院を開院。
開院より11年、毎月 200名の方に施術頂ける鍼灸院になりました!
「来た時よりも笑顔に」をテーマに、来院された方が心身ともに元気になって頂きたいとの強い思いで施術しています。
目次
春バテとは?
春バテとは、春先の季節の変わり目に生じる身体的、精神的な不調を差します。
3月~5月における体調不良を感じる方は、日本人のおよそ半数以上に登るとの統計データもあります※日本経済新聞。
【春バテの症状】
春バテによく見られる代表的な症状は、
- 疲労感や倦怠感
疲れやすい、身体が重く感じる、やる気が出ない など身体的・精神的な症状がみられる
- 睡眠障害
寝つきが悪い、睡眠の途中で目が覚める、過眠などがあげられる
- 集中力の低下
仕事や学業に集中しづらくなる
- 気分の落ち込み
気分の低下、不安やイライラ感を感じる
- 頭痛
気圧の変動やストレスによって、頭痛が引き起こされる
- 食欲不振
食欲の低下、胃腸の不調などが起こる
- 免疫力の低下
風邪や発熱などにかかりやすくなる
- 肌荒れ・肌トラブル
肌が荒れる、乾燥する、できものができるなど肌トラブルがみられる
などが挙げられます。
これらの症状は個人差がありますが、生活の質を低下させる要因となっています。
【春バテの原因】
春バテになる主な原因には、以下の点が挙げられます:
- 寒暖差や日照時間の変化
春先は三寒四温の気候や日照時間の変化により、一日ごとの寒暖差が大きくなります。
この急激な気候の変化に身体が適応しようとする過程で体調不良を引き起こします。
- 睡眠リズムの乱れ
日照時間の変化は、体内時計が乱れて睡眠のリズムに影響を与えることがあります。
結果として、睡眠が不規則になり、質の低下を引き起こす要因となります。
- 花粉症などのアレルギー反応
多くの日本人が悩む花粉症も要因のひとつです。
花粉症などのアレルギー症状は、疲労感、頭痛、集中力の低下など春バテに類似した症状を引き起こします。
- 衣服の調節の難しさ
寒暖差が激しくなるため、適切な服装の選択が難しく、体温調節がうまくいかずに体調を崩しやすくなります。
- 活動量の変化
冬に減少しがちな活動量が増加するため、身体への負担が大きくなり、疲労や倦怠感を招くことがあります。
春バテの症状は個人差がありますが、季節の変わり目の時期を過ぎると自然と改善されます。
しかし、1年間の約1/4という貴重な期間を『春バテ』によって、生活の質を低下させたくないと感じている方は多くいらっしゃいます。
そんな悩みのある方から、いま注目を集めているのが『春バテに効果のある鍼灸治療』です。
詳しく解説していきます。
春バテに効果のある鍼灸治療とは?
鍼灸治療とは、東洋医学のひとつで、身体の気の流れ(経絡:けいらく)を整えて、自然治癒力を高め身体のあらゆる疾患を治療する方法です。
東洋医学では、春バテなどの身体の不調を解消するために、症状に合わせてツボを刺激して経絡を整えていきます。
春バテに効果のある鍼灸治療
鍼灸治療の主な効果には、
- 血行促進
鍼灸治療では血行を促進することで、体内に酸素や栄養の供給を促進させて、疲れを和らげる効果が期待できます。
- 自律神経の調整
交感神経と副交感神経のバランスを整えることにより、春バテの症状緩和が期待できます。
- ストレス緩和
鍼灸治療にはリラクゼーション効果があり、心理的なストレスや緊張を軽減してていきます。
- 睡眠の質の向上
鍼灸治療は、血行促進や自律神経の調整などにより、睡眠の質を向上させて、疲労感からの回復を早める効果が期待できます。
- 花粉症などアレルギー症状の緩和
花粉症などのアレルギー症状の緩和により、ストレスを軽減して春バテの要因を取り除くことが期待できます。
などが挙げられます。これらの効果が期待されている鍼灸治療は、春バテの解消におすすめの治療法です。
鍼灸治療の具体的な施術内容
鍼灸治療の具体的な施術は以下の流れで行います。
① 問診・脈診・腹診
健康状態や症状についての問診を行い、その後、脈やお腹の触診を通じて体の状態や経絡の流れを把握します。
② 施術方法の選定
問診や診察の結果をもとに、最も適切な施術方法(証:しょう)を選択します。
③ 鍼灸治療
選択した施術方法に基づき、経絡のバランスを整えるための鍼灸治療を実施します。
当院では、初めての方が安心して施術を受けて頂ける散鍼(さんしん)と呼ばれる特殊な手技を採用しており、痛みや腫れ、ダウンタイムがほとんどありません。
散鍼とは、一般的な刺鍼と異なり、片手に鍼を持ち、もう片方の手でマッサージのような手技で治療していきます。
【治療の様子】
私が高知県の師匠の下で、5年間の修業を経て体得した手法で日本でも施術を行える鍼灸院は限られています。
「鍼治療は痛そうでこわい」と感じている方こそ、ぜひ一度お試しください。
春バテに効果のあるツボ
春バテに効果のある主なツボを解説します。
- 百会(ひゃくえ)
位置: 頭の頂点、両耳の上端を結んだ直線上の部位
効果: 全身の気の調整、精神的な安定が期待される
- 足三里(あしさんり)
位置: 膝の下に約4センチ、脛骨の外側の部位
効果: 消化機能の向上が期待される
- 中脘(ちゅうかん)
位置: おへその上に約4指分の部位
効果: 食欲不振や消化機能の改善が期待される
- 合谷(ごうこく)
位置: 手の甲、親指と人差し指の骨が合流する点のくぼみの部位
効果: ストレス緩和、免疫力向上が期待される
- 太衝(たいしょう)
位置: 足の背側、第1と第2の趾骨の間、趾根部から指の幅2本分上方の部位
効果: 自立神経の調整や倦怠感の緩和が期待されえる
これらのツボを中心に、症状に合わせて経絡を整えていきます。
自宅でできる春バテ対策
自宅で実践できる春バテ対策として、東洋医学の観点から5つご紹介します。
- 適切な食事
東洋医学では、季節に合わせた食材を選ぶことを推奨しています。
春は新鮮な緑の野菜や根菜類を取り入れ、消化に優しい軽めの食事がおすすめです。
また、温かいスープや煮物は消化を助け、身体を内側から温める効果があります。
- 適度な運動
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は血行を促進し、気の流れを良くする効果があります。
また、太極拳やヨガも気のバランスを整えるのに役立ちます。
- 良質な睡眠
睡眠は身体の回復と再生の大切な時間です。
寝室環境を整え、寝る前にリラックスできるアロマテラピーなどを試すのもおすすめです。
- ストレス管理
深呼吸や瞑想、気功などのリラクゼーション技法を実践することで、ストレスを軽減し、心身のバランスを整えることがおすすめです。
- 水分補給
気温が高くなるため、水分補給は小まめにすることが重要です。
特に飲み物は、体を内側から温めて消化機能をサポートする、温かい白湯やハーブティーなどがおすすめです。
これらの方法は、春バテ対策として日常生活に取り入れやすいので、鍼灸治療と合わせて試してください。
春バテ対策に鍼灸の力を取り入れる
春バテは季節の変わり目に起こりやすい体調不調で、多くの方がその影響を感じています。
鍼灸治療では、体内の気の流れを整えることで全身のバランスを調整し、春バテによる疲労やストレスを緩和します。
血行促進、自律神経のバランス調整、リラクゼーション効果など、鍼灸治療は春バテの解消に効果が期待できます。
当院では、痛みやダウンタイムがほとんどない散鍼(さんしん)と呼ばれる特殊な技法を採用しており、初めての方でも安心して施術を受けて頂けます。
「来た時よりも元気になった」と言っていただけるように誠心誠意の対応を心がけております。
「身体の内側からバランスを整えて春の訪れを快適に迎えたい」という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
南風鍼灸院 院長 岩永将弥