鍼灸が癒す!寒い季節の【関節痛(ひざの痛み)】治療法!
- コラム
こんにちは。
南風鍼灸院 院長の岩永です。
寒い季節が到来し、ひざの関節痛に悩まされていませんか?
関節痛は気温低下の影響を受けやすく、特に冬場には症状が悪化することが多くなります。
40代以降からひざの関節痛への悩みが多くなる傾向があり、その多くの原因は「変形性膝関節症」です。
日本人の4人1人が、この「変形性膝関節症」を患っているという推計データもあり、現代病の一つと考えても良いかもしれません。
ひざの関節痛が悪化すると、階段の上り下りや和室での生活、遠方への外出などがつらいと感じる方が増えて、生活の質を大きく下げる要因となります。
最近では、つらい関節痛に対して『鍼灸治療』が再び注目を集めるようになりました。
そこで、このコラムでは、
- 関節痛の症状
- 関節痛の原因
- 関節痛の治療法
- 関節痛に効果のある鍼灸治療とは?
について解説していきます。
「ひざの関節が痛い」とお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
【筆者プロフィール】
院長 岩永 将弥 取得免許:国家資格 はり師免許 / きゅう師免許
役職:福岡県 鍼灸マッサージ師会理事 等
5年間、高知県で鍼灸師として修行。2013年3月 福岡市で南風(まぜ)鍼灸院を開院。
開院より10年、毎月 200名の方に施術頂ける鍼灸院になりました!
「来た時よりも笑顔に」をテーマに、来院された方が心身ともに元気になって頂きたいとの強い思いで施術しています。
目次
ひざ関節痛の症状
ひざ関節痛の症状は多岐にわたりますが、中でも代表的な特徴を解説していきます。
- ひざの痛み
外側、内側、おさらの周囲、関節の深部などで痛みを感じます。 特に朝起きた時や長時間同じ姿勢を続けた後に顕著にあらわれます。 - ひざ周りの炎症
炎症が原因で関節が腫れることがあります。長時間の歩行や立ち仕事を続けた場合に悪化することがあります。 - ひざ周り筋肉のこわばり
寒さによって筋肉・関節がこわばり、動かしにくくなることがあります。特に起床時に感じる方が多い傾向があります。
これらの症状は、
- 階段の上り下りがしづらい
- 遠くの外出がしづらい
- 起床時の痛みですぐに動けない
- 正座ができない
- 行動範囲が狭くなり、筋肉が衰える
など生活の中で弊害を生じさせます。
ひざ関節痛の原因
ひざ関節痛の代表的な原因は、『変形性膝関節症』です。
変形性膝関節症とは、ひざの関節軟骨が摩耗や損傷することによって、痛みや炎症を引き起こす病気です。
加齢
加齢と共に関節軟骨が自然な摩耗して骨が直接ぶつかるため、激しい痛みや炎症を引き起こします。
肥満
肥満により過剰な負荷がひざの関節にかかることにより、関節軟骨の損傷を加速させることがあります。
過去のケガ
過去のひざや足のケガによって、関節軟骨が損傷して変形性膝関節症のリスクを高めることがあります。
これらの原因によって引き起こされる関節痛は、冬場に症状が悪化しやすい傾向があります。
その理由は、気温の低下により血液循環が悪化して疲労物質がうまく排出されにくくなり、炎症を引き起こしやすくなるためです。
また、筋肉や軟骨が緊張することによって関節への負荷が増加し、関節痛の症状を顕著に感じることが増えるためです。
冬のつらい【関節痛】に対する治療法
次に、寒い季節につらくなる関節痛に対する治療法について解説していきます。
関節痛の治療法には、以下のようなアプローチがあります。
薬物療法
医師の指示のもと、非ステロイド性抗炎症薬や痛み止めの処方によって、痛みや炎症を軽減して症状を緩和する治療法です。
理学療法
関節へのマッサージにより、関節の柔軟性の向上によって痛みを軽減する治療法です。
適度な運動
適度な運動により、関節の柔軟性を向上させ、筋肉を強化することにより、痛みを軽減させていく治療法です。
水泳やウォーキングなどひざへの負荷が低い運動がおすすめです。
温熱療法
暖房器具、湯たんぽ、温かいお風呂などを利用して体を温めることにより、関節の痛みやこわばりを緩和することが期待できます。
食事療法
抗炎症作用のある食品(オメガ3脂肪酸が豊富な魚、緑黄色野菜など)を摂取することにより、関節痛の軽減が期待できます。
鍼灸治療
鍼灸の効果には血行促進、炎症軽減、筋肉の緊張緩和などが期待でき、関節痛の症状緩和に有効とされています。
特に、寒い季節の関節痛に効果的な場合が多い傾向があります。
これらの治療法は、個々の症状や体質、関節痛の原因によって異なるため、まず専門の医師へ相談することをおすすめしています。
しかし、薬物療法や理学療法では関節痛の症状が緩和されないとお悩みの方も多くいるのが現状です。
そこで、ひざの関節痛でお悩みの方からいま注目を集めているのが、『鍼灸治療』です。
次に、「関節痛に効果のある鍼灸治療」について詳しく解説していきます。
ひざ関節痛に効果のある【鍼灸治療】とは?
鍼灸治療は、東洋医学のひとつで、体全体の気の流れ(経絡:けいらく)を整えることによって、生命エネルギーを向上させて様々な疾患を治療することを目的にしています。
当院では、一般的な鍼治療(刺鍼)と異なり、散鍼(さんしん)と呼ばれる痛みや内出血などのダウンタイムが少ない技法を採用しています。
膝の痛みに対する鍼灸治療の効果
鍼灸治療には以下のような効果が期待できます。
- 痛みの緩和
痛みを感じる信号伝達を調節することで、痛みや炎症を軽減する効果が期待できます。 - 血行促進
血行を促進することにより、痛んでいる関節への血液供給が改善され、炎症の軽減や回復の促進が期待できます。 - 筋肉の緊張緩和
筋肉の緊張やこわばりを緩和し、関節周りの圧力を減らす効果があります。
これにより、関節の動きがスムーズになり、痛みの緩和が期待できます。 - 気の流れの調整
体全体の気の流れを整えることにより、リラックス効果や自律神経を整える効果が期待できます。
施術の流れ
① 問診・脈診・腹診
はじめに、現在の健康状態や症状についての問診を行います。
その後、脈やお腹の触診を通じて体の状態や経絡の流れを詳しく把握します。
② 施術方法の選定
問診や診察の結果をもとに、最も適切な施術方法(証:しょう)を選択します。
③ 鍼灸治療
選定された施術方法に基づき、経絡のバランスを整えるための鍼灸治療を実施します。
ひざ関節痛に効果のあるツボ
膝関節痛に効果があるとされる鍼灸治療のツボはいくつかあります。
以下に、特に膝関節痛に対して有効とされる主なツボを紹介します。
- 陽陵泉(ようりょうせん)
位置: 膝下の外側で腓骨(ひこつ)のでっぱりのすぐ下のくぼんだ部位
効果: 膝の痛みや腫れ、こわばりの緩和
- 血海(けっかい)
位置: 膝の内側、大腿骨の端に近い部分
効果: 血行促進や膝の痛み軽減
- 足三里(あしさんり)
位置: 膝のお皿の下、人体内側のくぼみから指4本分離れた部分
効果: 足の疲れを軽減させる、消化器系の機能改善
- 内膝眼・外膝眼(ないしつがん・がいしつがん)
位置: ひざを曲げたときにできる、皿のすぐ下のくぼみ
効果: ひざ周りの緊張の緩和、関節の安定性の向上
- 梁丘(りょうきゅう)
位置: 膝の皿の両側にある出っ張った骨から、指三本分上にあるくぼみ。
効果: 膝の痛みやこわばり、腫れなどの解消
- 三陰交(さんいんこう)
位置: 足の内側、くるぶしの一番膨らんだ部分から指3本分上に離れた部分
効果: ひざ周辺の血行促進、痛みやだるさの緩和
これらのツボを中心に身体の状態に合わせて、鍼灸の施術を行っていきます。
まとめ:寒い季節の関節痛に鍼灸の力を!
寒い季節になると関節の痛みで、
「朝起きるのがつらい」
「外出するのが大変」
そんなお悩みの方におすすめなのが、いま話題の『鍼灸治療』です。
鍼灸治療は、血行不良や筋肉の緊張を緩和することで、関節痛の症状を軽減させることが期待されます。
また、美容効果やリラックス効果などが期待できるため、一度の施術で他の疾患が解消されたという声も多くいただいております。
当院では、痛みや内出血などのダウンタイムが少ない『散鍼(さんしん)』と呼ばれる技法を採用しており、鍼治療が初めてという方にも安心して施術を受けて頂けます。
「来た時よりも元気になったよ」と言っていただけるように誠心誠意の対応を心がけております。
「ひざ関節の痛みから開放された」とお悩みの方は、ぜひ当院に一度ご相談ください。
南風鍼灸院 院長 岩永雅也