【首筋・肩こり】からの解放!生活の質を高める鍼灸治療
- コラム

こんにちは。
南風鍼灸院 院長の岩永です。
この記事はこんな悩みのある方に向けて書いています。
✓慢性的に肩こりが続いていてつらい
✓首筋・肩こりで痛い
✓首筋・肩こりから頭痛につながっている
「首筋・肩こり」を抱えている人は、20代~50代の成人のうち約75%を占めると推計されています (心の体力測定2021)。
このデータから、日本人の4人に3人が首筋・肩こりで悩んでいるということになり、すでに現代病として深刻な問題となっています。
首筋・肩こりの症状には、
- 痛み
- 疲労感
- 頭痛
- めまい
- 視覚障害(目の疲れやピントが合いにくいなど)
などがあげられます。
これらの症状が生じる原因として、「首や肩の筋肉が硬直することにより、血管が圧迫されて血液の流れが悪くなったり、末梢神経を傷つけること」で引き起こされます。
さらに、血行不良になると筋肉に十分な酸素や栄養が供給されず、筋肉に疲労が溜まり、さらに症状を悪化させてしまうこともあります。
そんな肩こりでお悩みの人たちが、いま注目しているのが「鍼灸治療」です。
「鍼灸治療って高齢の方が施術を受けている」イメージがあるかもしれませんが、最近では20代の方など比較的若い世代からも注目を集めています。
この記事では、
- 肩こりの原因
- 肩こりの治療方
- 肩こりに効果がある鍼灸治療の魅力とは?
について解説していきます。
「肩こりが辛い、疲れがとれない」とお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでください。
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【筆者プロフィール】
院長 岩永 将弥 取得免許:国家資格 はり師免許 / きゅう師免許
役職:福岡県 鍼灸マッサージ師会理事 等
5年間、高知県で鍼灸師として修行。2013年3月 福岡市で南風(まぜ)鍼灸院を開院。
開院より10年、毎月 200名の方に施術頂ける鍼灸院になりました!
「来た時よりも笑顔に」をテーマに、来院された方が心身ともに元気になって頂きたいとの強い思いで施術しています。
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目次
首筋・肩こりの原因
首筋・肩こりの原因となる「筋肉が硬直して血行が悪くなる要因」には、普段の生活習慣が密接に関わっています。
具体的な生活習慣の例として、以下が挙げられます。
長時間同じ姿勢での作業
長時間のデスクワークや運転などを続けることにより、肩や首周りの筋肉が緊張して、血流が悪くなることで肩こりを引き起こすことがあります。
体の冷え
冷房や冷たい飲食物などで体が冷えることで血流が悪くなり、首や肩の筋肉の緊張や痛みを引き起こすことがあります。
悪い姿勢の維持
姿勢が悪いと、身体に無理な負担が蓄積されてしまいます。特に、肩や首の筋肉に過度なストレスがかかることによって、肩こりを引き起こします。
ストレスにさらされる
精神的なストレスが溜まると、無意識のうちに肩や首に力が入り、筋肉が硬くなることがあり、肩こりの原因となります。
不適切な枕の利用
寝具が合わないと首や肩の筋肉に負担がかかり、肩こりにつながることがあります。
これらの要因に対して生活習慣を改善することができれば、肩こりの症状を緩和できる可能性があります。
次に、首筋・肩こりの治療法について解説していきます。
首筋・肩こりの治療法
肩こりの一般的な治療法には、以下が挙げられます。
セルフケア
適度なストレッチやエクササイズを行うことで強張った筋肉をほぐし、首筋や肩のこりを和らげるようにします。
定期的にデスクから立ち上ったり、肩や首をゆっくりと動かすことで、筋肉の緊張を和らげることも肩こりの解消に効果的です。
また、良い姿勢を保つことや、ストレスを管理することも肩こりの予防になります。
マッサージ
専門のマッサージ師による施術は、筋肉の緊張を和らげ、血流を改善することにより肩こりの症状を緩和することができます。
ただし、マッサージのやり過ぎは揉み返しや肩こりが癖になり、症状を悪化させてしまうこともあるため、施術を受ける頻度は適度に抑える必要があります。
薬物療法
鎮痛剤(痛み止め)や筋弛緩剤(きんしかんざい)などの薬を服用することによって、首や肩こりの痛みを和らげたり、筋肉の緊張を緩めたりする治療法があります。
ただし、薬の服用が増えることによる副作用には注意が必要です。
専門の医師の指導の下で、治療するようにしましょう。
温熱療法
首筋や肩の血行を良くするために、温めることが有効とされています。
温熱療法では、音波や温湿布などを使って患部を温めていくことにより治療していきます。
鍼灸治療
特定のツボに鍼を刺したり、お灸を施すことで、血流を改善し、筋肉の緊張を和らげる中国の伝統的な治療法です。
これらの治療法は代表的に紹介されることが多いですが、どの治療が最適かは個々の症状や生活習慣によって異なるため、自身に合った治療法を模索する必要があります。
そんな様々な治療法がある中で、近年多くの人が再注目している治療法が、「鍼灸治療」です。
次に、鍼灸治療の魅力と具体的な治療法について解説していきます。
肩こりに効果がある「鍼灸治療」の魅力とは?
鍼灸治療とは、東洋医学のひとつで、鍼やお灸を用いて体内エネルギーの気の流れを整えることにより、心身の不調を改善する治療法です。
一般的には、鍼灸治療は高齢者の方が肩こりや腰痛の治療のために利用しているとイメージされる方も多いと思います。
そんな鍼灸治療が、最近では幅広い世代の方に注目されるようになりました。
注目される理由として、
- 痛み止めなどの薬物を使用しないことで副作用がない
- 施術後の効果が実感しやすい ※個人差はあります
- 特定部位だけでなく、身体全体を健康に導く
などがあげられます。
当院では、一般的な鍼治療(刺鍼)と異なり、身体へのストレスが少ない散鍼(さんしん)と呼ばれる特殊な鍼治療を行います。
散鍼(さんしん)は、片手に鍼を持ち、もう片方の手でマッサージをしながら施術を行い、痛みやダウンタイム(赤みや内出血)がほとんどないのが特徴です。
私が師匠に弟子入りして、高知県で5年間の修行を経て体得した技法であり、日本全国でも散鍼を施術できる鍼灸師は多くありません。
そんな散鍼とお灸による施術の効果として、
- 血行の改善
- 筋肉緊張の緩和
- 自律神経の調整
- 痛みの軽減
などが期待でき、首筋・肩こりの解消にアプローチしていきます。
施術の流れと治療部位
施術の流れとして、以下の3つのステップによって身体の状態や気の乱れを把握していきます。
- 問診:症状や原因、発症時期などを聞き取る
- 脈診:六部定位脈診と呼ばれる方法で、左右手首の脈や打ち方、脈の質を確認する
- 腹診:お腹の表面のハリ、温度、違和感などを触診する
これらの情報をもとに、身体の状態に合わせた治療内容を決めて、鍼灸の施術を行います。
はじめに全身の気の流れを整えるために、経絡(けいらく)のツボに施術を行います。
その後、特に首筋・肩こりの原因となっている部位に散鍼の施術を行っていきます。
肩こりに効果のある施術ポイント
施術のポイントは、問診や腹診で得られた情報から身体の状態に合わせて施術を行っていきます。
特に、首筋・肩こりでお悩みの方には、以下のツボを中心にアプローチしていきます。
□ツボ:手三里穴(てさんりけつ)
位置:肘(ひじ)を曲げた時にできる腕の外側のしわから指3本分離れた位置
効果:肩こり、寝違え、首肩の筋肉の痛みなどに効果が期待できる
□ツボ:缺盆穴(けつぼんけつ)
位置:鎖骨上のくぼみの中心に位置
効果:肩こり、頭痛、目の疲れなどに効果が期待できる
□ツボ:三間(さんかん)
位置:鎖骨上のくぼみの中心に位置
効果:肩こり、頭痛、目の疲れなどに効果が期待できる
□ツボ:風池(ふうち)/ 天柱(てんちゅう)/ 肩井(けんせい)
位置:後頭部の筋肉の間、頚椎の下部と肩の首筋に位置
効果:首筋・肩こりに効果が期待できる
これらのツボを「散鍼」で効果的に施術することにより、首筋・肩こりの解消に導いていきます。
鍼灸施術の注意点
首筋や肩こりの施術は、お客様の症状によって施術効果が現れるまでの期間や通院回数が異なります。
特に、肩こりが慢性化しているケースでは、筋肉の疲労が蓄積されており症状の解消に時間を要することがあります。
例えば、2週間に1回の施術を繰り返すことで、少しずつ症状が解消され効果を実感して頂けることでしょう。
当院では、鍼灸治療に加えて、肩こりの要因となる生活習慣の改善をアドバイスすることにより、慢性的な症状を緩和できるようにサポートさせて頂いています。
【首筋・肩こり】からの解放!生活の質を高める鍼灸治療
首筋・肩こりは、現代社会における多くの人が抱える社会問題であり、痛みや不快感だけでなく、日常生活にも支障をきたすことがあります。
そんな肩こりの悩みを解消する治療法の一つとして、「鍼灸治療」の魅力を解説してきました。
当院では、痛みや身体へのストレスが少ない「散鍼(さんしん)」の施術を行うことで、「肩こりにお悩みの方が元気になる」ように誠心誠意の対応を心掛けております。
症状の程度や個々の体質によって、複数回の治療が必要となることもありますが、肩こりが改善されると生活の質が大きく向上していきます。
「慢性的な首筋・肩こり」でお悩みの方は、ぜひ一度、当院にご相談ください。
南風鍼灸院 院長 岩永将弥