腰痛でお困りのあなたへ:南風鍼灸院でその痛みを和らげるための一歩を踏み出しませんか?
- コラム
こんにちは。
南風鍼灸院 院長の岩永です。
今回は、日々の生活に影響を与える厄介な問題、「腰痛」に効果のある鍼灸治療について解説していきます。
腰痛は、生活習慣や姿勢など様々な要因によって引き起こされ、私たちの生活の満足度を低下させてしまうことがあります。
日本人の約4人に1人が腰痛で悩んでいると推計されており、現代病のひとつと言えるでしょう。
腰痛のうち、85%は原因がわからない非特異性腰痛と呼ばれており、通院や痛み止めの処方などで治療を行っている方も多くいると思います。
そんな中、最近では「鍼灸治療」が、湿布や薬を使用しないため身体への副作用が少ない腰痛治療として注目されるようになりました。
このコラムでは、
・腰痛の症状
・腰痛の原因と治療法
・腰痛に効果のある鍼灸治療と施術内容
について、詳しく解説していきます。
「腰痛で悩む日々から解放されたい」と感じている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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筆者プロフィール
院長 岩永 将弥 取得免許:国家資格 はり師免許 / きゅう師免許
役職:福岡県 鍼灸マッサージ師会理事 等
5年間、高知県で鍼灸師として修行。2013年3月 福岡市で南風(まぜ)鍼灸院を開院。
開院より10年、毎月 200名の方に施術頂ける鍼灸院になりました!
「来た時よりも笑顔に」をテーマに、来院された方が心身ともに元気になって頂きたいとの強い思いで施術しています。
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目次
腰痛の症状
腰痛とは、一般的に腰部周辺に生じる痛みや不快感を指し、一時的な症状または慢性的に続く症状があります。
腰痛の主な症状には、
- 腰部の痛み
- 腰から尻や太ももにかけて痛みが広がる
- 立つ、歩く、あるいは座るのが困難
- 腰部の筋肉の緊張や硬直
- 慢性的な疼痛
などが挙げられます。
痛みの程度や種類は人によって異なりますが、鈍い痛みから鋭い突き刺すような痛みまでさまざまです。
腰痛は慢性化すると、日常生活に影響を及ぼし、様々な活動を制限したり、体力や器量を消耗させたりすることもあります。
これらの腰痛でお悩みの方は、専門の病院で診察を受けて原因を見極めるようにすることをおすすめします。
腰痛の原因と治療法
腰痛の原因は、特定の可否によって「特異的腰痛」と「非特異的腰痛」に分けられます。
特異的腰痛の原因と治療法
腰痛の原因を特定できる「特異的腰痛」は、主に以下の病状が該当します。
◆椎間板ヘルニア
脊椎の間にあるゲル状の椎間板が突出し、神経を圧迫することで痛みが生じます。
通常は腰から足へ痛みの範囲が広がる特徴があります。
◆脊柱管狭窄症
脊柱管(脊髄を保護する管)が狭くなることにより、神経が圧迫されて痛みが発生します。
この痛みの症状は、立ったり歩いたりしたときに増え、座ったり前屈みになったりすると和らぐ傾向があります。
◆骨粗鬆症
骨粗鬆症は、骨が弱くなり、微細な骨折が発生することで腰痛が起こることがあります。
◆腫瘍や感染症
これらは非常に稀な要因ですが、脊椎に影響を及ぼす可能性があります。
腰の腫瘍は脊椎に圧力をかけ、感染症は脊椎の組織を破壊することにより痛みを伴うことがあります。
これらの特異的腰痛は、医師の診察により原因を特定でき、適切な治療法が確立されています。
例えば、外科的な手術や薬物療法によって、治療する方法が一般的です。
また、適切な物理療法(電気治療や運動療法など)や鍼灸治療なども有効な場合があります。
これらの治療方法は専門医と相談しながら決めていくことが重要となります。
非特異的腰痛の原因と治療法
腰痛の原因を特定できない「非特異的腰痛」は、主に以下の要因が考えられます。
◆悪い姿勢
日常的に悪い姿勢をとっていると、筋肉や関節に過度な負担がかかり、それが腰痛を引き起こすことがあります。
例えば、長時間座り姿勢や同じ姿勢での長時間作業、また重いものを持ち上げる際の不適切な姿勢などによって腰痛につながります。
◆筋肉バランスの乱れ
筋肉のバランスが崩れると、特定の筋肉や関節に負担がかかりやすくなり、それが腰痛を引き起こす原因となります。
例えば、腹筋が弱く背筋が強いと、腰に負担がかかりやすくなり、腰痛になることがあります。
◆ストレス
精神的ストレスがかかった状況下では、体の筋肉が硬直して神経を刺激し、腰痛を引き起こすことがあります。
さらに、ストレスは痛みを感じやすくさせる効果もあるため、腰痛を悪化させる要因となります。
◆加齢
加齢による体の変化も腰痛の一因とされています。年齢を重ねると脊椎の構造が変わり、それが腰痛を引き起こすことがあります。
これらの「非特異的腰痛」に対しては、明確な治療法がありません。
そのため、生活習慣の見直しや適度な運動、ストレスコントロールなどによって、腰痛の治療を行います。
しかし、生活習慣の改善などは個人の意思だけで継続することは難しく、湿布や鎮痛剤を服用することで痛みを緩和して生活しているという人も多いと思います。
そんな方に、一度試して頂きたいのが、最近話題になっている身体への負荷が少ない「鍼灸治療」です。
次に、腰痛に効果のある「鍼灸治療」の可能性について解説していきます。
腰痛に効果のある鍼灸治療とは?
「鍼灸治療」とは、中国古来から伝わる治療法のひとつです。
身体の特定ポイント「経穴(けいけつ)」に鍼を刺したり、お灸を施すことで、体内エネルギーの流れを整えて自然治癒力を高めることを目的としています。
鍼灸治療のメリットは、痛み止めなどの薬物を使用しないため、身体への副作用がないことです。
当院では、一般的な鍼治療(刺鍼)と異なり、散鍼(さんしん)と呼ばれる特殊な鍼治療を行います。
散鍼(さんしん)は、片手に鍼を持ち、もう片方の手でマッサージをしながら施術を行い、鍼治療で気になる痛みやダウンタイム(赤みや内出血)がないのが特徴です。
散鍼は、私が高知県の師匠に弟子入りをして、5年間かけて体得した技法で、鍼灸師の中でも散鍼の技法を使える人は全国的にも多くありません。
施術の流れと治療部位
施術の流れとして、以下の3つのステップによって身体の状態や気の乱れを把握していきます。
- 問診:症状や原因、発症時期などを聞き取る
- 脈診:六部定位脈診と呼ばれる方法で、左右手首の脈や打ち方、脈の質を確認する
- 腹診:お腹の表面のハリ、温度、違和感などを触診する
これらの情報をもとに、身体の状態に合わせた治療内容を決めて、鍼灸の施術を行います。
腰痛の施術では、全身の気の流れを整えるために、経絡(けいらく)のツボに施術を行います。その後、特に腰痛の原因となっている部位に散鍼の施術を行っていきます。
腰痛に効果のある施術ポイント
◆アキレス腱
アキレス腱は、足の裏から脚の後部にかけての筋肉を指し、歩いたり走る際の力を脚とかかとに伝達する重要な役割をもちます。
長時間の立ち仕事や過度な運動により、アキレス腱に大きな負荷がかかると、正常に機能しなくなるため、腰や脚に負担がかかります。
その結果、腰痛を引き起こすことにつながります。
散鍼の治療では、アキレス腱の内側外側を施術することにより、腱の動きを正常に整えていきます。そうすることで、腰や脚にかかる負荷を軽減でき、腰痛の解消につなげていきます。
東洋医学的な視点からも、アキレス腱は体全体の「気」の流れを整えるために重要な部位となるため、重点的に施術を行います。
◆仙腸関節
仙腸関節とは、骨盤の骨である仙骨(せんこつ)と腸骨(ちょうこつ)の間にある関節です。
仙腸関節が何らかの原因でズレやねじれなどが生じて腰痛の原因になってしまいます。
特に、骨盤のゆがみは、身体の姿勢バランスを崩してしまい、腰周りに負荷がかかることで腰痛につながることがあります。
散鍼の施術によって、仙腸関節周辺の筋肉や関節の緊張を和らげ、痛みの原因を解消していきます。
◆臀部の圧痛点
臀部(でんぶ)は、上半身の体重を支える重要な部位のため、身体のバランスが崩れたり、強い負荷がかかると腰痛の原因になります。
臀部には大きな筋肉群が存在しており、長時間の座り姿勢や立ち仕事を続けると、これら臀部の筋肉が硬くなることにより痛みを生じさせます。
この臀部の圧痛点と呼ばれる部位に、直接的に鍼を施術することにより、筋肉の緊張を解きほぐし、痛みを和らげていきます。
まとめ:腰痛を緩和する鍼灸治療
「腰痛」は、多くの日本人が抱えており、生活の質を大きく損なう現代病の一つです。
鍼灸治療の力は、腰痛の原因となる緊張した筋肉を和らげ、血行を良くすることにより痛みを軽減します。
当院では、一般的な鍼治療で気になる痛みや身体へのストレスが少ない「散鍼(さんしん)」と呼ばれる特別な治療を採用しています。
アキレス腱や臀部を中心とした治療では、体全体のバランスを整えることにより腰痛の根本的な原因を解消する助けとなります。
腰痛は多くの日本人が経験するものですが、その症状や原因は個々に異なるため、専門的なアドバイスや治療が重要です。
一人で悩むことなく、プロフェッショナルな鍼灸師に相談すれば、自身に適した治療法を見つけられるかもしれません。
「慢性的に腰痛に悩んでいる」という方は、生活の質を高めるための第一歩として、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
院長 岩永将弥