【頭痛を和らげる】鍼灸のチカラを徹底解説!副作用の心配がない治療法とは?
- コラム

普段から頭痛に悩まされている方に朗報です。
その頭痛、「鍼灸治療」で解消するかもしれません!
こんにちは
南風鍼灸院 院長の岩永です。
頭痛は日本人の生活の質を大きく左右する、日常的に見られる症状のひとつです。
厚生労働省の調査によれば、成人の約6割が何らかの時点で頭痛を経験し、その中には重度の頭痛で日常生活に支障をきたす人もいます。
特に慢性的な頭痛は、仕事や学校、家庭生活といった日々の生活に深刻な影響を及ぼし、生活の満足度を大きく下げることがあります。
このような頭痛の治療に対して、最近では「鍼灸治療」が注目されるようになりました。
鍼灸治療は、鍼とお灸を用いた治療法で、薬物による副作用が心配ないことも多くの方に選ばれる理由となっています。
この記事では、
- 頭痛の症状と原因
- 頭痛に効果のある鍼灸治療とは?
- 鍼灸治療の具体的な施術内容
について、詳しく解説していきます
慢性的に頭痛でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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筆者プロフィール
院長 岩永 将弥 取得免許:国家資格 はり師免許 / きゅう師免許
役職:福岡県 鍼灸マッサージ師会理事 等
5年間、高知県で鍼灸師として修行。2013年3月 福岡市で南風(まぜ)鍼灸院を開院。
開院より10年、毎月 200名の方に施術頂ける鍼灸院になりました!
「来た時よりも笑顔に」をテーマに、来院された方が心身ともに元気になって頂きたいとの強い思いで施術しています。
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目次
頭痛の症状と原因
頭痛は、その発生箇所や痛みの性質によって、さまざまな症状があります。
①緊張型頭痛
日本人の6人に1人が緊張型頭痛に悩まされていると考えられています。
痛みの特徴として、締め付けられるようなギューッとした痛みが続きます。
主な原因として、生活習慣が大きく関係しています。
デスクワークや車の運転などで長時間、頭を下げた姿勢を続けると、側頭筋や後頸筋群などの頭から首、背中にかけての筋肉がこわばり、神経が刺激されて痛みが生じるのです。
緊張型頭痛を解消するために改善すべき生活習慣の例として、
- 同一姿勢での長時間作業
- 猫背やストレートネックなどの悪い姿勢
- 不適切な枕での睡眠
- 職場などでの強いストレス
- 運動不足
などが挙げられます。
これらの生活習慣をできるだけ改善するように努めるようにしましょう。
②片頭痛
片頭痛は、脈を打つようなズキンズキンとした痛みが続く症状で、身体を動かすと悪化するのが特徴です。
日本人の約840万人がこの片頭痛で悩んでいると推計されており、女性に多く見られる傾向があります。
片頭痛の症状は、強い吐き気や嘔吐してしまうこともあり、日常生活に影響が出やすくなります。
片頭痛の原因として、視床下部と呼ばれる脳の一部が関係していると考えられています。
視床下部は、ホルモンや体温調整、心臓の機能維持など身体に重要な役割を果たす部位であり、何らかの異常によって脳内の血管が拡張して神経を刺激し、痛みが生じます。
片頭痛の主な要因として、
- 月経・排卵
- 出産後・更年期
- 寝不足・寝すぎ
- 空腹
- ストレス(まぶしい光、人混み、天候の変化など)
- アルコール
などが考えられます。
片頭痛で悩まれている方は、これらの要因で改善できるポイントがないか検討してみてください。
③群発頭痛
群発頭痛は、目の奥あたりに刺すような激痛が起こったり、目の充血、涙や鼻水が止まらないなどの症状を伴う頭痛です。
この頭痛は、20~40代の男性に多くみられ、1~2ヵ月ほど毎日のように起こることから、この期間を群発期と呼びます。
群発頭痛の原因は、偏頭痛同様に脳の視床下部が関係しており、何らかの原因によって神経が刺激されて痛みを生じさると考えられています。
また、群発頭痛の原因には、くも膜下出血や髄膜炎といった脳の重大な病気から誘引されているケースがあるため、早めに医療機関で受診することをおすすめします。
④薬の使い過ぎによる頭痛
痛み止めなどの薬を頻繁に飲むことによって、頭痛が慢性化することがあります。
薬の使い過ぎによる頭痛が発生しているか確認するための質問として以下に該当するかチェックしてみてください。
- 緊張型頭痛や片頭痛などの頭痛で以前から悩んでいる
- 1ヵ月のうち、半分以上は頭痛の症状が出る
- 痛み止めやトリプタンを1ヵ月のうち、10日以上飲む状態が3ヵ月を超えている
これらの質問に該当する場合は、薬の使いすぎによる頭痛の可能性が高いです。
薬には、頭痛薬のほかに、月経痛や腰痛などの鎮痛剤も含んでおり、これらの薬の使用頻度が多いほど頭痛は生じやすくなります。
薬の飲みすぎによる頭痛が疑われる場合は、早急に専門医の診察を受けるようにしてください。
※参考:https://www.nhk.or.jp/kenko/special/headache/sp_1.html
頭痛に効果がある鍼灸治療の力とは?
頭痛の治療には、生活習慣の改善や病院での薬の処方などがあります。
しかし、生活習慣の改善を個人の意識たけで続けるのは難しく、病院での薬の処方では改善しないということもあるかもしれません。
最近では、そんな慢性的に頭痛で悩まれている方に注目されているのが、鍼灸治療です。
鍼灸治療とは、中国の伝統的な自然療法のひとつで、体中に巡っている気の流れを整えることにより、身体本来の自然治癒力を活性化して治療する方法です。
身体の経穴(けいけつ)と呼ばれるツボを鍼とお灸で刺激することにより、体内の気の流れを整えていきます。
鍼灸治療のメリットには、
- 化学的な薬物を使用しないため、身体への副作用が少ない
- 自然治癒力を活性化することにより身体全体のバランスを整える
- 慢性的な他の症状にも効果が期待できる
- ストレスの軽減やリラクゼーション効果が期待できる
などがあげられます。
特に、当院では、一般的な鍼治療(刺鍼)と異なり、散鍼(さんしん)と呼ばれる痛みや身体へのストレスが少ない特殊な施術法を行います。
散鍼(さんしん)は、片手に鍼を持ち、もう片方の手でマッサージのように施術をしながら治療を行うため、鍼治療で気になる痛みやダウンタイム(内出血や痛み)がほとんどないのが特徴です。
私が高知県の師匠に弟子入りをして、5年間かけて体得した技術で、日本全国でも散鍼の施術ができる鍼灸師は限られています。
施術の流れとして、以下の3つのステップによって身体の状態や気の乱れを把握していきます。
- 問診:症状や原因、発症時期などを聞き取る
- 脈診:六部定位脈診と呼ばれる方法で、左右手首の脈や打ち方、脈の質を確認する
- 腹診:お腹の表面のハリ、温度、違和感などを触診する
これらの情報をもとに、身体の状態に合わせた治療内容を決めて、鍼灸の施術を行います。
緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛には、首の後ろから背中にかけた部位の気の流れが乱れています。
これらの部位の筋肉の緊張を緩和するために、主要なツボを散鍼とお灸で施術していきます。
頭痛に効果のあるツボ(経穴:けいけつ)
◆太陽(たいよう)
耳のすぐ上、髪の生え際の軽いくぼみに位置しています。
偏頭痛や緊張型頭痛に対して効果的です。
◆風池(ふうち)/ 天柱(てんちゅう)/ 肩井(けんせい)
後頭部の筋肉の間、頚椎の下部と肩の首筋に位置しています。
偏頭痛や緊張型頭痛に対して特に効果的です。
◆百会(ひゃくえ)
頭の頂点に位置しています。
多くの頭痛、特にストレス関連の頭痛に対して効果的です。
◆攅竹(さんちく)
眉の頭に位置しています。
眼精疲労に効果的です。
◆合谷(ごうこく)
親指と人差し指の間に位置しています。
肩のコリや筋肉の緊張を緩和する効果が期待できます。
これらの頭痛に効果的なツボを散鍼とお灸で刺激することにより、身体全体の気の流れを整えていきます。
頭痛を解消する鍼灸治療の魅力
日本人の多くの人が頭痛に悩まされており、現代社会の大きな課題の一つとなっています。
頭痛が慢性化している場合や、頭痛の原因が明らかでない場合は、まず医療専門家に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
しかし、薬の処方や生活習慣の改善だけでは、頭痛が軽減されない方も少なくありません。
そんな頭痛でお悩みの方に、ぜひ試して頂きたいのが、副作用が少なく、身体の自然治癒力を高めて治療する「鍼灸治療」です。
鍼や灸による施術によって、筋肉の緊張を解きほぐし、血流を改善することで頭痛の症状を軽減していきます。
さらに、自律神経のバランスを整えることでストレスや不規則な生活が引き起こす頭痛の予防や改善にもつながります。
当院では、鍼治療で気になる痛みやダウンタイム(内出血や腫れ)がほとんどでない散鍼(さんしん)という特殊な施術を行うので、初めての方にも安心して施術を受けて頂けます。
「来た時よりも元気になったよ」と満足して帰って頂けるように、誠心誠意の対応をさせて頂きます。
「頭痛で普段の生活に元気がでない」とお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
院長 岩永将弥