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不眠症にお悩みのあなたへ:睡眠の質を高める鍼灸治療の効果とは?

  • コラム

こんにちは。

南風鍼灸院の院長 岩永です。

 

「夜になかなか寝つけなくて疲れが溜まっている」

「眠っていてもすぐに目が覚めて、睡眠の質や量が低下して、体調不良や疲労感を感じている」

 

これらの症状に心当たりのある方は、すでに不眠症になっている可能性があります。

 

今や、一般成人の約30~40%が何らかの不眠症状を有しており、特に女性に多く症状がみられる傾向にあります(厚生労働省)。

 

不眠症とは、簡単に言えば「よく眠れない状態」を指します。

不眠症になると、睡眠の質や量が低下して昼間の活動にまで影響を及ぼし、身体や心の健康を害してしまう可能性があります。

 

そんな不眠症でお悩みの方におすすめしたいのが、眠りの質を高める「鍼灸治療」です。

 

この記事では、「不眠症の原因と対策」、「睡眠の質を高める鍼灸治療」について、詳しく解説しています。

 

「眠りが浅くてつらい」とお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでください。

 

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筆者プロフィール

院長 岩永 将弥   取得免許:国家資格 はり師免許 / きゅう師免許

役職:福岡県 鍼灸マッサージ師会理事 等

 

5年間、高知県で鍼灸師として修行。2013年3月 福岡市で南風(まぜ)鍼灸院を開院。

開院より10年、毎月 200名の方に施術頂ける鍼灸院になりました!

 

「来た時よりも笑顔に」をテーマに、来院された方が心身ともに元気になって頂きたいとの強い思いで施術しています。

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不眠症のタイプ

不眠症のタイプは、主に4つに分類されます。

 

入眠障害

寝床に入ってからすぐに眠れず、症状がひどい場合には一晩中眠れないことがある症状。

  •  「なかなか眠れない」
  •  「眠ろうとすると目が覚めてしまう」

 入眠障害の方は、眠るまでに30分~1時間以上かかり、眠れないことに強いストレスを感じています。

 神経質な方に見られる症状で、睡眠に対する恐怖や過度な期待などによって生じている場合があります。

 

中途覚醒

眠りが浅く、わずかな音でも目が覚めるため、寝ている間に何度も起きてしまう症状。

  • 「夜に何度も目が覚める」
  • 「夜に目が覚めると、なかなか寝付けないくなる」

 中途覚醒の方は、睡眠の持続が悪く、夜に何回もトイレに行きたくなってしまう人などが該当します。

 脳器質障害、うつ病、高齢者の方に多く見られます。

 

早期覚醒

早朝に目が覚めて、もう一眠りしたいと思ってもなかなか寝付けなくなる症状。

  • 「朝早くに目が覚めて、その後も寝付けなくなる」

早期覚醒の方は、体内時計のリズムが崩れて起こりやすくなってしまう人が該当します。

高齢者やうつ病の方に多く見られます。

 

熟眠障害

睡眠時間は十分とっているにもかかわらず、寝覚めがとても悪く疲れがとれない症状。

  •  「眠った気がしない」
  •  「寝ているはずなのに疲れが取れない」

熟眠障害の方は、睡眠時無呼吸症候群などにより、睡眠中に深く眠ることができず、疲れがたまっているケースがあります。

他のタイプに比べると、眠っているときにおこるため自覚しにくいことがあります。

不眠症の原因

不眠症になる主な原因として、自律神経のバランスが崩れている可能性が高いと考えられます。

 

自律神経が乱れて不眠症になる原因には、

  • 職場などでの過度なストレス
  • 悪い睡眠前の習慣 (就寝前のスマホの使用や入眠前の入浴など)
  • 運動不足
  • アルコールの大量摂取や暴飲暴食などによる内臓の機能低下
  • ホルモンバランスの乱れによる体調不良
  • 気候の変化などによるストレス

など、多岐にわたります。

 

そのため、不眠症の治療には上記のような原因を見極めて、改善していく必要があります。

 

不眠症の治療

不眠症の治療は、「薬物治療」と「非薬物治療」の大きく2つに分けられます。

 

「薬物療法」では、睡眠導入剤などの薬を服用して治療を行います。

薬の服用により眠りは深くなりますが、身体がその薬に慣れてしまい、次第に効果が薄れてさらに強い薬を服用するという悪循環に陥る可能性があります。

 

一方で、「非薬物療法」では、薬を用いずに生活習慣の改善など不眠症の根本原因を改善して治療していきます。

 

例えば、生活習慣の改善として、

  • ストレス環境から離れる
  • 睡眠時間を平均7時間はとる
  • 適度な運動を習慣化する
  • 規則正しい食生活にする
  • 就寝前のリラクゼーションを取り入れる
  • 心地よい寝室環境の整備をする

などがあげられます。

 

これらの改善活動により、少しずつ不眠症を治療していきます。

しかし、「病院に通院したり、生活習慣を改善しても症状がなかなか良くならない」とお悩みの方も少なくないと思います。

 

そんな不眠症でお悩みの方に、おすすめしたいのが睡眠の質を高める「鍼灸治療」です。

 

次に、睡眠の質を高める「鍼灸治療」とはどういうことなのか詳しく解説していきます。

 

睡眠の質を高める「鍼灸治療」とは?

「鍼灸治療」とは、中国古来から伝わり、体内のエネルギーの流れ(経絡:けいらく)を整えて、身体の自然な治癒力を向上させる治療法のひとつです。

 

鍼灸治療は、「非薬物療法」に分類され、薬の依存や副反応がなく、安心して続けることができる特徴があります。

 

当院では、一般的な鍼治療(刺鍼)と異なり、痛みや身体へのストレスが少ない「散鍼(さんしん)」と呼ばれる特殊な技法を用います。

 

散鍼とは、片手に鍼を持ち、逆の手でマッサージを行う技法で、鍼治療で気になる「痛み」「施術後の内出血や腫れ」などがほとんどないのが特徴です。

 

不眠症や睡眠の質が低下する主な要因には、「自律神経の乱れ」があります。

鍼灸治療では、そんな乱れた自律神経を正常に整えることにより、不眠症の症状緩和にアプローチしていきます。

 

当院での施術の流れ

  1. 問診、脈診、腹診(触診)により身体の状態を把握します。
  2. 身体の状態に合わせて施術方法(証:しょう)を決定します。
  3. 身体のバランスを整える鍼灸治療を行います。

 

睡眠の質・自律神経のバランスを高めるツボと施術

① 鎖骨上窩(さこつじょうか)の状態を把握

当院でははじめに、鎖骨上方の窪みに位置する「鎖骨上窩(さこつじょうか)」を触診します。

鎖骨上窩は、東洋医学では体内のエネルギーの流れ(経絡:けいらく)、西洋医学ではリンパが流れる非常に重要な部位とされています。

 

鎖骨上窩(さこつじょうか)」周辺には、

  • 右鎖骨上の缺盆穴(けつぼんけつ)
  • 左鎖骨下の中府(ちゅうふ)

の2つの重要な経穴(ツボ)があります。

これらのツボの周辺を触診して、皮膚の硬さやハリなどを確認することにより、身体の状態を把握していきます。

 

□ツボ:缺盆穴(けつぼんけつ)

位置:鎖骨上のくぼみの中心に位置

効果:肩こり、頭痛、目の疲れなどに効果が期待できる

 

□ツボ:中府(ちゅうふ)

位置:左鎖骨の外端下のくぼみから指の幅一本分下へ降りた位置

効果:肺の気が集まるところとされ、呼吸の機能を高める効果が期待できる

 

② 状態に合わせた鍼治療「散鍼」の施術

触診で把握した状態に合わせて鎖骨上窩周辺に「散鍼」の施術を行います。

鍼治療「散鍼」の施術では、お客様に横向き(側臥位:そくがい)の状態になっていただき、上記の2つのツボ周辺を中心に施術を行います。

 

慢性化した左右の鎖骨上窩周辺の緊張を緩めることで、乱れた経絡と自律神経のバランスを整えていきます。

 

さらに、耳の裏側の翳風(えいふう)と呼ばれるツボを散鍼で施術していきます。

コチラのツボを刺激するだけで、心に落ち着きを感じていただけます。

 

□ツボ:翳風(えいふう)

位置:耳をたたんで折れた裏側の位置

効果:全身の気の流れや血流の改善。頭痛、肩こり、顔のむくみなどに効果が期待できる

 

上記のほかにも、身体全体の気の流れを整えるツボへ「散鍼」することで自律神経を整える治療を行っていきます。

自律神経の乱れを改善することにより、不眠症の症状緩和に向けて効果的にアプローチしていきます。

 

不眠症に効果のある鍼灸治療

4月から始まった新生活や5月の気温の寒暖差、梅雨の蒸し暑さなどにより、寝つきが悪くなっていませんか?

  • 病院に行っても不眠症が改善されない方
  • 病院に行くほどでもないけど、睡眠の質を高めたいと感じている方

こんな方におすすめしたいのが、痛み身体へのストレスが少ない「散鍼治療」です。

 

当院では、ご来院頂いた方に合わせた施術を行い、身体の経絡を整えることで、眠りの質を向上させるお手伝いをさせて頂きます。

 

「夜になかなか寝つけなくて疲れが取れない」そんな悩みのある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

 

院長 岩永 将弥

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