【春に眠気を感じるのはなぜ?】鍼灸治療で睡眠不足の改善を!
- コラム
- ポカポカしてずっと眠たい
- 昼間に眠気を感じる
- 春先の眠さ対策がしたい
この記事はこのような悩みのある方に書いています。
こんにちは
南風鍼灸院 院長の岩永です。
春になると陽気な天気で日中でも眠気におそわれる方が増えていきます。
春先に眠気を感じる要因は、日照時間や気温の変化から自律神経のバランスが乱れるためだと考えられています。
睡眠不足が重症化すると、疲労感や精神状態が不安定になり、さらなる体の不調につながるリスクが高くなります。
そんな睡眠不足を解消するために、「東洋医学の鍼灸治療」がいま注目を集めていることをご存知ですか?
このコラムでは、以下の内容について詳しく解説していきます。
- 春に眠たくなる原因とその影響
- 睡眠の質を改善する鍼灸治療
- 具体的な施術内容とツボ
- 東洋医学おすすめの睡眠改善アプローチ
- まとめ
「春先の睡眠不足や体調不良でお悩みの方」は、ぜひ最後まで読んでください。
【筆者プロフィール】
院長 岩永 将弥 取得免許:国家資格 はり師免許 / きゅう師免許
役職:福岡県 鍼灸マッサージ師会理事 等
5年間、高知県で鍼灸師として修行。2013年3月 福岡市で南風(まぜ)鍼灸院を開院。
開院より11年、毎月 200名の方に施術頂ける鍼灸院になりました!
「来た時よりも笑顔に」をテーマに、来院された方が心身ともに元気になって頂きたいとの強い思いで施術しています。
目次
春になぜ眠くなる原因とその影響
春に眠たくなる原因
春に眠たくなる原因には以下が考えられます。
■体内時計の乱れ
日照時間や気温の変化により体内時計が乱れて、昼間に眠気を感じるようになります。
体内時計は自律神経と密接に関係があり、これらのバランスが崩れて睡眠障害を引き起こします。
■リラックス効果
気温の上昇に伴い、体温が上昇するため、身体がリラックスした状態になり眠気を感じやすくなります。
■ホルモンバランスの変化
春には幸せホルモン「セロトニン」の分泌量が増えて、ホルモンバランスが変わることで睡眠パターンに影響を与えます。
■活動量の増加
冬に減少していた活動量が増え、それに伴って疲労が蓄積しやすくなります。
春の活発な活動は、体が休息を必要とするサインとなり、これが眠気の一因です。
■春のアレルゲンによる影響
春の花粉症によって引き起こされる倦怠感や体調不良は、眠気を感じやすくさせます。
これらの原因は複合的に作用して、春先には睡眠不足を感じる人を増加させます。
睡眠不足は放置すると、心身の健康に影響を及ぼすため注意が必要です。
春の睡眠不足による影響
睡眠不足によって引き起こされる症状には以下の点が挙げられます。
- 免疫力の低下
- 代謝機能の低下
- 集中力の低下
- 判断力の低下
- イライラや抑うつ感の増加 など
これらの症状は、仕事のパフォーマンスを下げる要因となるため、解消したいと考える人も多くいます。
そんな春の眠気に対して、いま注目を集めているのが「睡眠の質を向上させる鍼灸治療」です。
睡眠の質を向上させる鍼灸治療
鍼灸治療とは、東洋医学のひとつで、鍼と灸を用いて体の気の流れ(経絡:けいらく)を整えることにより、様々な疾患の治癒を目的とした治療法です
当院では、痛みやダウンタイムが少ない散鍼(さんしん)と呼ばれる特殊な手技を採用しており、鍼治療が初めての方にも安心してご利用いただけます。
散鍼の施術は、片手に鍼を持ち、もう一方の手でマッサージのような施術を行い、身体全体の気の流れを整えていきます。
【具体的な施術の様子】
鍼灸治療の主な効果には以下の点が挙げられます。
鍼灸治療の主な効果
■自律神経のバランス調整
鍼灸治療は自律神経のバランス調整により、体内時計を整えて睡眠の質を高める効果が期待できます。
■リラクゼーション効果
鍼灸治療はストレスによる緊張や不安を和らげる効果があり、心身がリラックスして深い睡眠が得られるようになります。
■痛みの緩和
鍼灸治療には、肩こりや腰痛、関節痛など、体の痛みからくる不快感を緩和する効果があります。
筋肉の緊張を緩和し、炎症を軽減することで、痛みによる睡眠障害を軽減してくれます。
■血行促進
鍼灸治療は血液循環を促進することにより、体内の代謝を活性化させます。
血行促進は酸素や栄養素を効率よく体全体に浸透させ、老廃物を輩出する重要な役割があります。
これらの作用は体温上昇に寄与するため、安定した睡眠を得られるようになります。
■ホルモンバランスの調整
鍼灸はホルモンバランスを調整する効果が期待でき、体内時計を調節するホルモン「メラトニン」の分泌を正常に保ち、睡眠のリズムや質を改善してくれます。
これらの効果には個人差があり、体質や状態に合わせて適切な施術を受けるのが重要です。
具体的な施術内容
鍼灸治療の施術は、具体的に以下の流れで行います。
施術の流れ
- 問診・触診・脈診を行い、身体の状態を把握する
- 身体の状態に合わせて施術内容を選定する
- 選定した施術内容を中心に鍼灸の施術を行う
これらの流れで、以下の睡眠の質を高めるツボを刺激していきます。
睡眠の質を高めるツボ
■安眠(あんみん)
位置: 足の内側、足首のくるぶしの上約2~3cmの部位
効果: 不眠や不安を和らげ、リラックス効果が高く、良質な睡眠を促す
■神門(しんもん)
位置: 手首の内側、小指側の腕のしわの終わりにある部位
効果: 心身の安定に効果的で、自律神経のバランスを整える
■足三里(あしさんり)
位置: 膝の下の外側、脛骨の端から4指分下にある部位
効果: 全身の血行を促進し、身体の疲労回復や消化機能の向上に効果的です。
■合谷(ごうこく)
位置: 手の甲、親指と人差し指の骨が合流する点のくぼみの部位
効果: 頭痛、肩こり、ストレス関連の痛みの緩和に役立ちます。
■三陰交(さんいんこう)
位置: 足の内側、くるぶしの上約9cmの部位
効果: ホルモンバランスを整える効果があり、特に女性の生理的な症状緩和に効果的
これらのツボを中心に、身体の状態に合わせて施術を進めていきます。
東洋医学おすすめの睡眠改善アプローチ
東洋医学では、鍼灸治療に限らず、身体全体の気の流れを整えて睡眠の質を高める様々なアプローチを推奨しています。
生活習慣の中で取り入れやすい睡眠の質を高めるアプローチ法をご紹介します。
睡眠改善のアプローチ法
■日光を浴びる
自然界の陽のエネルギー(陽気)を取り入れることは、心身の健康に有益と考えられています。
陽気を身体に取り入れて心身のリズムを整えるために、日の光を浴びるのはおすすめです。
■深呼吸や瞑想を行う
深呼吸や瞑想などを通じて気の流れをスムーズにし、身体のバランスを整えるのがおすすめです。
■食生活とリズムを整える
食生活、生活リズム、心理状態を整えることにより、陰陽のバランスが正常に戻す方法があります。
東洋医学では、すべての現象は陰陽の二つの原理によって形作られ、このバランスが崩れることで身体に異常がみられるようになります。
■セルフマッサージ
体を流れる気の流れを整えるために、特定のツボを刺激することが有効です。
当院の施術で刺激したツボを入浴中や寝る前に指で押してあげるだけでも効果が期待でいます。
■漢方の服用
漢方薬は、身体の状態に重要な五臓のバランスを整える効果が期待できるため、専門の病院で処方を受けての服用がおすすめです
五臓とは、心・肝・脾・肺・腎の5つを差し、これらの身体の調子を整える方法として、漢方は効果が期待されます。
東洋医学の観点から紹介したこれらのアプローチは、睡眠の質を高める効果が期待できるので生活の一部にぜひ取り入れてみてください。
春の睡眠改善に東洋医学の鍼灸が有効
春の訪れは、気分が明るくなるうれしい季節ですが、多くの人に眠気をもたらす季節でもあります。
春の眠気は、冬から春にかけての日照時間や気温の変化などにより、自律神経が乱れることが主な原因と考えられています。
鍼灸治療では、自律神経のバランス調整やリラクゼーション効果により、睡眠の質を高める効果が期待されています。
当院では、痛みやダウンタイムがほとんどない散鍼(さんしん)という特殊な手技を採用しており、初めての鍼治療も安心して施術を受けて頂けます。
「来た時よりも元気になったよ」と言っていただけるように誠心誠意の対応を心がけております。
「春先の睡眠不足や体調不良で悩んでいる方」は、ぜひ一度当院にご相談ください。
南風鍼灸院 院長 岩永将弥