小児の夜尿症(おねしょ)を鍼灸師が徹底解説!
- コラム
夜尿症とひとくくりにされますが、夜尿症には多量遺尿型、排尿機能未熟型、混合型とがあります。
尿意の自覚が出てくるのが2〜3歳。
大脳排尿中枢確立で思うままに排尿ができるのが4歳。
小児夜尿症とは5歳以上の小児にで身体に特別な異常がらないのに夜間睡眠中に遺尿を生じるもの。
多量遺尿型
意識的に摂取水分を調整することが重要。午前中にはたっぷり摂取(300ml程度)し、午後からは多少控え、夕方からは更に厳しく制限(汁ものやお茶で100ml程度)すり。
排尿機能未熟型
機能的な膀胱容量を拡大させるような排尿抑制訓練を行う。帰宅後、尿意を感じた際にギリギリまで排尿を我慢させ、機能的膀胱容量を拡大していく。
機能的膀胱容量
- 6〜9歳で200ml以下
- 10歳以上で250ml以下
冷え対策
冬季に夜尿症が悪化し、手足が冷たくなりがちの夜尿症は、就寝前に入浴し、布団も温めておいて冷え対策を行う。
夜尿症の生活指導の3原則
- あせらず
- おこらず
- おこさず
最後の起こさずでず、起こして排尿させることで抗利尿ホルモンの分泌低下となり逆効果になってしまうので、気をつけましょう。
夜尿症の東洋医学的な考え方
収縮型、実型
朝方にもらしてしまう場合で膀胱が締まって容量が少ない為に起こります。
こちらの収縮型、実型は肝経を瀉法します。
弛緩型、虚型
寝入ったらすぐに漏らし、何回も漏らしてしまいます。これは膀胱の筋肉の緩みで起こり、この場合は肝経を補法します。
弛緩型は収縮型より治るのに時間がかかります!
南風鍼灸院では皮膚鍼、散鍼を用いて補法や瀉法を行ないます。
皮膚鍼、散鍼については下記のリンクよりご確認下さい。